ハリウッド版四十七士が 最近やたら目につくなぁ~と想っていたら
大コケしているのが ニュースになっていた
ふうん
あ
47という この数字が訴えていたのか
赤穂浪士の討ち入り 大石内蔵助を含め
47人
殿様である浅野内匠頭を入れると 48人
ああ 忠臣蔵は 48手の物語りだった
忠臣蔵が 今でも伝説となって残っているのも
この48人と 恐らくもう一人の女性によって
持ち上げられたストーリーだから
48人の男の意識を繋いだら 人の蔵が建つ
となるとこの伝説の後ろには この蔵を建てた
女がいるはず
たぶん 仇討ちをけしかけたであろう
殿様の奥さんあたり・・・
誰が好き好んで 主君が自分の乱心で起こした事件のために
部下がわざわざ 命を捨てるかいな
暗殺されたならともかく
名誉のためとかナントカ
忠臣蔵は 美談にするために
かなり盛られているらしいから
最初は100名以上いた 血判状で
復讐を誓い合った浪士たちも
2年経ったころには 50名以下になり
幕府を油断させるためという 京都での放蕩も
内蔵助の大物ぶりを示す 逸話になっているけれど
本当のところは 討ち入りなんかしたくなくて
血気盛んな 討伐を望む浪士たちが
あきらめてくれるのを待って イヤイヤ逃げていたけど
とうとう逃げ切れなくなったという説が
本当の所のような気がする
なぜ逃げ切れなかったかというと
色気に心を掴まれていたわけで
浅野内匠頭の奥方 阿久里 後の瑤泉院は
たいそう美しかったという
この人がきっと 48手の集合意識を束ねた
49人目の女性で
忠臣蔵の伝説は 人の蔵の立て方を
教えるものだから ずっと今でも 語り継がれている
たぶん伝説となった歴史もので
忠臣蔵の右にでるものって 新鮮組ぐらい?
他に想いつかない
そういえばこんなドラマがあって
私観ていた
忠臣蔵 瑤泉院の陰謀
面白いドラマだったけど 覚えているのは
内蔵助が討ち入り前に 瑤泉院と契りを交わすシーンだけw
今までの忠臣蔵には なかったシーンだから
でもこんなシーンが生まれるのも
みんな考えていることは同じで
内蔵助が命を捨ててまで 討ち入りをすることにしたのも
名誉のためというより 瑤泉院に心を掴まれ
瑤泉院という ニンジンが あったせいだろうねと
命を捨てるほどの代償が なにかあったはずで
それがなければ 平和な江戸時代に
47人もの命を 死へと駆り立てるのは 難しい
瑤泉院はずっと 赤穂浪士たちを金銭的に援助し続け
その美貌で男たちの心を巧みに掴んで
悲劇の未亡人として 同情を誘いながら
結局自分のために 男の蔵を建てさせたようなもの
赤穂浪士の命が 露となって消えた後
最後に笑ったのは 彼女だけだから
48人の心を動かすには 全員と繋がる必要はなく
ピラミッド型の組織では
トップの心さえ掴んでおけば
トップダウン式にエネルギーは 染まって行く
トップが入れ替わったときにまた そのトップの心を掴めば
集合意識が生まれる 48人までは
トップのエネルギーで 下まで染め上げることができる
まるで女王蜂のような世界
一人の女のために 47人の男たちが
命を捧げたと想うと とても切ない
でも 麗しい 主君の妻が
たとえ一夜限りでも自分のものになるなら
たとえ命を捧げることになっても
それがこの上ない名誉のために 生を終えられるなら
末代まで語り草になる ヒーローになれるなら
それほど悪い話ではなかったのかもしれない
忠臣蔵は 歌舞伎や人形浄瑠璃の演目にある
『 仮名手本忠臣蔵 』 の略で
仮名手本というのは ひらがなのことで
平仮名が全部で 47文字あるのを
赤穂の四十七士に 当てはめた
もともとひらがなは ん を入れると
全部で48字になる
古代のルーツを調べれば調べるほど
日本人という人種は いくつもの民族が交じり合って
顔も体も皮膚の色も まったく別の民族のような人が
たくさんいるのに
それでも単一民族だと 国民が強く信じているのは
日本語の文字が 48文字あって
それ自体が一つの 結界のような 集合意識を
作ってしまうからかもしれない
日本語を使うと 日本人になる
日本人という集合体への 帰属意識が とても強くなる
言葉の力 文字の力が とくに強いのかもしれない
平仮名が生まれたのは 奈良時代で
藤原家から見つかっている
律令国家という呪縛をかけた この時代に
言葉の面でも 呪術を含んだ
平仮名が生まれたのかもしれない
四十九日も 仏教から来ているから
平仮名の文字数が 歴史的仮名遣いでは
48文字なのも
何か意味があるはず
この時代に作られた 制度や文化はすべて
日本という国を作るための 律令国家という名の
呪いのように想えてくる
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