2013年12月20日金曜日

蔵が建つ

ハリウッド版四十七士が  最近やたら目につくなぁ~と想っていたら


大コケしているのが   ニュースになっていた


ふうん







47という   この数字が訴えていたのか



赤穂浪士の討ち入り   大石内蔵助を含め


47人


殿様である浅野内匠頭を入れると   48人



ああ   忠臣蔵は   48手の物語りだった



忠臣蔵が   今でも伝説となって残っているのも


この48人と   恐らくもう一人の女性によって


持ち上げられたストーリーだから



48人の男の意識を繋いだら   人の蔵が建つ



となるとこの伝説の後ろには   この蔵を建てた


女がいるはず


たぶん   仇討ちをけしかけたであろう


殿様の奥さんあたり・・・


誰が好き好んで   主君が自分の乱心で起こした事件のために


部下がわざわざ   命を捨てるかいな


暗殺されたならともかく


名誉のためとかナントカ


忠臣蔵は   美談にするために


かなり盛られているらしいから


最初は100名以上いた   血判状で   


復讐を誓い合った浪士たちも


2年経ったころには   50名以下になり


幕府を油断させるためという   京都での放蕩も


内蔵助の大物ぶりを示す   逸話になっているけれど


本当のところは   討ち入りなんかしたくなくて


血気盛んな   討伐を望む浪士たちが   


あきらめてくれるのを待って   イヤイヤ逃げていたけど   


とうとう逃げ切れなくなったという説が   


本当の所のような気がする




なぜ逃げ切れなかったかというと


色気に心を掴まれていたわけで


浅野内匠頭の奥方   阿久里   後の瑤泉院は


たいそう美しかったという


この人がきっと   48手の集合意識を束ねた


49人目の女性で


忠臣蔵の伝説は   人の蔵の立て方を


教えるものだから   ずっと今でも   語り継がれている


たぶん伝説となった歴史もので


忠臣蔵の右にでるものって   新鮮組ぐらい?


他に想いつかない






そういえばこんなドラマがあって


私観ていた




忠臣蔵 瑤泉院の陰謀




面白いドラマだったけど   覚えているのは


内蔵助が討ち入り前に   瑤泉院と契りを交わすシーンだけw


今までの忠臣蔵には   なかったシーンだから


でもこんなシーンが生まれるのも


みんな考えていることは同じで


内蔵助が命を捨ててまで   討ち入りをすることにしたのも


名誉のためというより   瑤泉院に心を掴まれ


瑤泉院という   ニンジンが   あったせいだろうねと


命を捨てるほどの代償が   なにかあったはずで


それがなければ   平和な江戸時代に


47人もの命を   死へと駆り立てるのは   難しい





瑤泉院はずっと   赤穂浪士たちを金銭的に援助し続け


その美貌で男たちの心を巧みに掴んで   


悲劇の未亡人として   同情を誘いながら


結局自分のために   男の蔵を建てさせたようなもの


赤穂浪士の命が   露となって消えた後


最後に笑ったのは   彼女だけだから






48人の心を動かすには   全員と繋がる必要はなく


ピラミッド型の組織では


トップの心さえ掴んでおけば


トップダウン式にエネルギーは   染まって行く


トップが入れ替わったときにまた   そのトップの心を掴めば


集合意識が生まれる   48人までは


トップのエネルギーで   下まで染め上げることができる
  

まるで女王蜂のような世界




一人の女のために   47人の男たちが


命を捧げたと想うと   とても切ない


でも   麗しい   主君の妻が


たとえ一夜限りでも自分のものになるなら


たとえ命を捧げることになっても


それがこの上ない名誉のために   生を終えられるなら


末代まで語り草になる   ヒーローになれるなら


それほど悪い話ではなかったのかもしれない





忠臣蔵は   歌舞伎や人形浄瑠璃の演目にある



『 仮名手本忠臣蔵  』   の略で



仮名手本というのは   ひらがなのことで


平仮名が全部で   47文字あるのを   


赤穂の四十七士に   当てはめた





ひらがな




もともとひらがなは   ん   を入れると


全部で48字になる


古代のルーツを調べれば調べるほど


日本人という人種は   いくつもの民族が交じり合って


顔も体も皮膚の色も   まったく別の民族のような人が


たくさんいるのに


それでも単一民族だと   国民が強く信じているのは


日本語の文字が   48文字あって


それ自体が一つの   結界のような   集合意識を


作ってしまうからかもしれない


日本語を使うと   日本人になる


日本人という集合体への   帰属意識が   とても強くなる


言葉の力   文字の力が   とくに強いのかもしれない





平仮名が生まれたのは   奈良時代で


藤原家から見つかっている


律令国家という呪縛をかけた   この時代に


言葉の面でも   呪術を含んだ


平仮名が生まれたのかもしれない



四十九日も   仏教から来ているから


平仮名の文字数が   歴史的仮名遣いでは


48文字なのも


何か意味があるはず


この時代に作られた   制度や文化はすべて


日本という国を作るための   律令国家という名の


呪いのように想えてくる







0 コメント:

コメントを投稿