2014年1月27日月曜日

森には秘密が眠っている 1

赤ちゃんポストを扱ったドラマが物議を醸していますが
私はこの脚本家の野島伸司氏と
自死された野沢尚氏がごっちゃになってまして
そのせいで野沢氏のあるドラマを想い出してしまいました
(こうして書きながらも野沢と野島を間違えて打ってしまう)

ネットをみるとこの二人を勘違いしている人は私だけじゃないようで
加えて人気脚本家が自死を選んだというのは
オカルトの匂いがぷんぷん漂うのです

私の頭の中でごっちゃになるときって
大抵想念の世界で付け替えてたりしてる気がするのだ
あやめとかきつばたじゃないですが

宮崎監督と宮崎勤のように
片方が死に追いやられ片方が上り詰めた時
死に追いやられた方が犠牲になっていたりして
この野島野沢ケースもすごく怪しく想ってます
野島氏は以前ブログで取り上げた『49』というドラマを書いていて
普通の人じゃないと想いますから
ドラマで物議を醸しているのはその表れかなーと想う


今回のポスト事件で私が想い出したのは
野沢尚氏の『眠れる森』というドラマ

初め見た時はえらく暗いドラマで
一家惨殺事件が元ネタで
さらにストーリーが進むにつれ次から次へと人が死んでいくから
脚本家が自殺したときは
そりゃーあんな暗いドラマ書いてる人なら仕方ないわ
と想ったもんです


でもドラマを通して観る習慣のない私が
珍しく最後まで観たというか(途中からかもだけど)
最終回を鮮明に覚えている忘れられないドラマなのです
ほとんど観ないし観ても記憶に残っているドラマなんてあんまないのに
それだけ面白かったし名作なのかも


潜在意識の世界をいろいろ考察するようになった今
この『眠れる森』のタイトルが
封印された記憶・潜在意識を表していることは明白で
野島ポストのせいでこのドラマのことをここ数日ずっと考えている

なので古いドラマで知っている人も少ないと想うけど
ちょっと考察してみたい



簡単なあらすじが追える(最後重複アリ)
野沢尚公式ブログ  眠れる森 第1回<あらすじ>

セリフ起こししたサイト  詳細がわかる
どらま・のーと  眠れる森

ええい!観てしまえw  怒涛の14時間!
眠れる森 動画



初見の人は上をご参考に
以下盛大にネタバレしていきます





このOPにも巧妙な演出がされているのですよ







私が『眠りの森』で覚えているのは
船上の結婚式で最後に花嫁の主人公が
最愛の夫が実は自分の家族を皆殺しにした犯人だったと
乾杯をするときにフラッシュバックで想いだしたシーンです

一番身近にいた一番自分を愛してくれて
一番心を許していた人物が
実はずっと自分を付け狙っていた男だったとは

それに気づいたとき自分の顔も
相手の顔もまるで別人のように変わって
結ばれるべきではない他人だったことに気づくのが
とてもリアルだったんですよ


血筋が養分に張り付くために結婚したり
家族に入るのって
こんな感じなんだろうなと想う


私たちは過去世の記憶なんかほとんど持ち合わせていなくて
けれどある種の血族だけは覚えていて
彼らはきっと過去世を
眠りの森という潜在意識に封印されている私たちに
ドラマのように偶然を装って近づいて懐に入り込んで
家族になることで
ずっと私たちを人質に取ってたりするのかなーと想う


このドラマを想い出したのは
最近眠れる森の王女について少し書いたのと
一家殺害事件の生き残りの少女が
記憶喪失になって森の中で記憶を封印されるという
ストーリーが以前書いた『野生の証明』のプロットと
よく似ているからだ


集落や家族を殺害された大量殺人事件の生き残りの少女
生き残った少女には亡くなった人の魂がエネルギーが
束になって乗っかることになる
それはもしかしたら古代のエネルギー集めの
技法のひとつだったんじゃないか

集落や一家を襲ってただ一人少女だけ生き残らせて
彼女に一族のコードを集めさせる
そしてその彼女を庇護し生命線になれば
その種族や一族のコードを自由に動かせる
それをやっていたのが神官じゃないか


『眠れる森』のあらすじをみると
明らかにお前が神官だろっっていう人物がちゃんと登場している
記憶を封印しすり替える森の中の精神科医
実は少女の実の父親だったという設定
最近話題の托卵も入ってるのよこのドラマ
托卵って実はマリアの処女懐胎
キリストもそうなのよね


このドラマはクリスマスイブの日を軸にして
キリスト教のテーマを背景に眠り姫や記憶や潜在意識など
いくつもの要素を複雑に絡み合わせながら展開しているから
ちょっと謎解きが難しいんだけれども

内容確認するためにドラマを改めて観たせいで
かえってストーリーやトリックにはまってしまい
いろんな解釈が出来てしまうので
隠れているものが見えづらくなってしまった
あらすじや設定だけ読んだ方がわかりやすかったw



主人公は両親と姉を1983年12月24日の夜に
家に侵入してきた何者かによって殺害されてしまう
唯一残った生存者である少女は犯人を目撃するけれども
ショック状態になり
群馬の森の中にある精神分析医に預けられる


家族が住んでいた事件が起きた舞台は福島で
記憶の付け替えのために行った森のある療養所は群馬
その後上京

冤罪によって収監され真犯人への復讐のために
人生を捧げる姉の恋人が出所して頼りにした親戚は
埼玉県の朝霞
復讐のための潜伏先は横浜の中華街
犯人の実家も横浜


『野生の証明』でも舞台は岩手や福島で
千葉に行く予定だった

この流れをみると
「眠りの森」がある群馬は東北のコードの
付け替えスポットなんじゃないかと想う
80年代に群馬や栃木で幼女殺害事件が起きてたのも
123便が墜落したのも
このエリアがそういう場所なんじゃないかなーと
福島にいた主人公の少女が群馬で記憶を封印して
別の記憶を刷り込まれて
違う過去を持つようになる


恋人を殺され一生を復讐に費やすことになる
姉の恋人が埼玉の朝霞っていうのも
養分にされる魂はやっぱり埼玉っていう
怨念代表


この姉の恋人(国府=陣内孝則)がラスト
同級生の犯人(輝一郎)に復讐するシーンがクライマックス
もしかしたら野沢氏はこのセリフのために
このドラマを書いたのかもしれないと想う


眠れる森: 『ブタネコのトラウマ』 Blog版
この画のシーン数分間での 陣内孝則の台詞と仕草で「眠れる森」全てをたぶん、生涯忘れないドラマとして記憶していく事になると感じている。


 陣内「時効成立おめでとう」

 犯人の腹にナイフを深々と突き刺す。

 陣内「心配するな、急所は外してある… 死にはしないよ。」

 @@「どうして? ちゃんと殺せ」

 陣内「俺はまた刑務所に入る…

    仮出所になって、またオマエを刺しに来る…

    何処に隠れたって 必ず見つけだしてやる…

    次もまた急所を外してやる…

    俺は捕まって 何年か経ったらまたオマエの前に現れて…

    一生、それの繰り返しだ。

    俺がお前の前に現れる度に 

    オマエには こういう傷がまた増えていく

    わかるか? @@

    これが、オマエが一生かけて味わう地獄だ

    オマエに相応しい地獄だろ?



圧巻だった。^^

恋人を殺され、その犯人の濡れ衣を着せられて刑務所に入れられ、

そこで犯人の正体に気づき復讐鬼となった男… この陣内孝則の演技と台詞は まさに圧巻だった。

・・・気のせいかもしれないが 私はそれまでの この「眠れる森」の第1話からのスト-リ-が その陣内の1シ-ンの為だけにあったんじゃないか?と思えるほど シビレたシ-ンとなったのだ。





これね、怨霊の想いのような気がするのですよ
生まれ変わった人間は生まれ変わる時
過去世の記憶をリセットされる
主人公(美奈子)のように記憶を封印され
あまつさえ違う記憶を埋め込まれる

そうすると生まれ変わったときに過去のことはすべてチャラ
復讐どころか因縁の相手さえわからず
その相手に家族にされ一生監視されたりする始末


でも怨霊たちは忘れない
忘れられない
国府のように何度も何度も繰り返し現れては復讐する
時が止まっているからこそそれは永遠に繰り返される


このストーリーのベースにキリスト教という宗教が
重要なモチーフになっているのは
生まれ変わりだったりその時の記憶の消去やインプリンティング
繰り返される悲劇に宗教という想念の集合体が
大きく関わっているような気がする


ちなみにこのリンク先のブロガーさんは
テレビドラマに詳しい方で


「野沢尚」は 他にも「青い鳥」、「氷の世界」、「眠れぬ夜を抱いて~」等 良作が多く 大好きな作家で 同じ「野」で名前が始まるパクリ野郎とは比較にならぬほど、オリジナリティの溢れる作家だったが、昨年の夏 自殺してしまったのが とても惜しまれる。


というのを発見w
やっぱりね~~~
で、他の記事に詳しくあって


ふざけるなよ 野島伸司
私が 悉く「野島伸司」という脚本書きを罵っているのは このブログを御覧になって頂けた方々には 既に自明の事と思われるが、今回の第7話に そんな「野島」を許せなく思う典型的なシ-ンが とうとう現れたのである。

・・・今までの「野島作品」には 悉く そういうシ-ンが織り込まれ、その度毎に批判を浴びてきたのは 今更、言うまでも無いだろう。

障害者や社会的弱者に光りを当てる風を装いながら ところどころに 本人は軽い冗談のつもりかもしれないが、こういうシ-ンや台詞を入れるのが野島の脚本なのだ。

こういう さりげない部分が どれだけ見てる 身に覚えのある視聴者を傷つけるか いい加減 気づいて良いはずだろ? 過去のドラマで 散々、叩かれたんだから。本当に、真剣に光りを当てようとするのなら もっと真摯になれよ。

クダラナイ冗談で茶化すような真似だから 単に「数字稼ぎか?」って言われる所以だろ?

こんな大馬鹿野郎の脚本で「野島ワ-ルド」に感動しました… なんて言ってる奴の気がしれない。



ポスト問題はにわかじゃないのね

この人ずっとこういうことやって来たわけですね
私はどうも野沢氏の死と無縁じゃない気がするんですけど
想念の世界で


『眠りの森』は1983年のクリスマスイブに起こった
一家殺害事件から始まる
実は同じ年の6月に練馬区で一家5人殺害事件が起きてる
ドラマの中で練馬ナンバーの車が現れたり
事件の生存者の女の子が
家族は交通事故で死んだ」と親戚に聞かされたり
ドラマと同じなんですよね


野沢氏はその後『深紅』という2000年の作品で
実際に練馬区一家5人殺害事件を扱っていて
1998年の『眠れる森』といい
2000年を迎えるときに一家殺害事件をテーマにした作品を
立て続けに書いているのは
なにか降りてくるものがあったんじゃないかと想う

抱えきれないほど重い過去を持つ主人公たち
死に魅せられた作品群は作家自身が抱えていたものなのか
その後自死することになったのは
野島とは関係ないかもしれないけどね

『眠れる森』の1998年という時代は
まだ日本が深刻な不況に入る前の最後の時なんですよね
若者たちの友情や人生が次々と死に飲み込まれていく様は
その後たくさんの若者が犠牲となる暗い日本の社会を
暗示しているように見えた

こんな重い作品はまだ時代が明るかったから撮れたわけで
今はもうお芝居だからといって笑えないですから


ドラマの一家殺害事件は1983年のクリスマスで
子年の1984年が始まる直前のクリスマスの生贄の儀式でもあり
15年の時効が成立する1998年のクリスマスは
復讐劇のクライマックスで
アンゴルモア大王降臨の1999年が始まる
直前のクリスマスなんですよね


過去の事件やその時効と記憶の甦りを基にした時系列が
このドラマの軸になってて
その流れが80年代の付け替えの時代と
00年代の引き伸ばしの時代の幕開けという
時のサイクルの切り替わりに見事にシンクロしていて
そこで生贄の儀式がマリアやサンタの元に繰り広げられ
捧げられている様を
物語りとして捉えているような気がするのです







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あぁ・・・ ガッカリだ
野島伸司、北川悦吏子 この二人の脚本のドラマだけは 絶対に観ない… 私は そう心に誓っている。

・過去のドラマや映画のパクリを思わせるスト-リ-
・身障者、精神異常、少年犯罪など 世間を賑わせた
 事件を安易に流用した様なスト-リ-
・後半になって 冒頭とのスト-リ-との辻褄合わせが
 困難になると どんどん役者を殺して収拾を図る強引さ

等々… 見続けるのが嫌になるからだ。

それと 特に「野島伸司」について触れておきたいのは 彼のドラマに出た若手の女優の多くは 出演中にスキャンダル騒ぎが起きたり、出演後、伸び悩んでしまう様なケ-スが多すぎる。

過去の例を挙げれば 酒井法子、広末涼子、中村愛美、等々…

その全てが「野島伸司」の仕業と 決めつけて語る事は難しい。
だから、微妙な言い回しで申し訳ないが 彼が絡んだ作品は 非常に後味が悪い話になる事が多すぎる… という言い方でお許し願う。




野沢尚氏を調べていたら
野沢氏の命日6月28日は
練馬区一家5人殺害事件が起きた日だった・・・






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