国営放送の 出雲大社の遷宮の番組を 観始めてすぐ
嫌な予感がした
すぐに気持ち悪くなって 吐き気がして
ああ私 出雲大社合わないのかも
伊勢神宮の時は 平気だったのに
あきらめようとしたけれど
どうやら 出雲大社の近くには
おびただしい数の 戦による 傷つけられた遺骨が
遺跡から出土したらしく
私の吐き気は この地にまつわる
血生臭い 歴史のようだった
古くは 壮大な 出雲大社の社が
あったのにも関わらず
申し訳ないけど
この地には 陰の気しか 感じない
あの神社は この地の 土地の気のために
建てられたわけじゃなくて
ただ ただ
犠牲になった 多くの魂を祭って
たくさん流された 血で血を洗う
争いを 怨念を 鎮めるために
建てられた
番組の最後に はっきりと
この地にあった 失われた出雲の国を 鎮めるために
出雲大社は造られた
そうナレーションは言っている
吐き気を抑えて 観ていると
今度はなんだか 涙目になってきて
正月早々 超情緒不安定・・・w
観終わったらすっきりしたけど
出雲族は その当時
石川県の 気多大社まで広がる
大きな勢力圏を 持っていて
そんな一大勢力だった 出雲の国譲りは
一国が亡ぶに等しい 激しい戦いが繰り広げられたわけで
涙が出そうになったのは
そんな時代に苦しめられた あの打ち捨てられた
遺骨の魂のせいかもしれない
気多大社の 龍の目を的にして
弓矢を射る伝統行事が 紹介されていて
射られた的の和紙は ご利益があるとかで
見物客が ビリビリと破りながら 奪い合っていた
でも その一人が インタビューされて
同じように 目が悪くなった人もいるけど 信じていると
ポロリとこぼしていた
龍の目に矢を突き立てて 喜んでいるなら
当たり前だよね
いまだにこういう行事の形で 庶民を信じさせて
怨霊を 脅しているんだなと想った
出雲の国の 建御名方神を
信濃まで追い詰めた エピソードは
古代戦国時代の 戦の激しさを
物語っていて
出雲族との戦いの戦火は
信州まで 飛び火していた
番組では アニメーションで
ライトに古代の国譲りの事情を
説明していたけど
そんなソフトな描き方でも
アマテラス側の強引さと 遣いの者がいきなり
刀を振り下ろした 恐ろしさは
伝わってきて
実際は 目も当てられないほどの
衝突が 繰り返されたんだと想う
出雲は古代の 一大製鉄産地だから
この地の鉄を
どうしても 欲しかったはず
本当なら 大和政権と 出雲族との
主権を争う 三国志のような
列伝が 記されるはずだろうに
血生臭い痕跡がありながら 戦の様子が
伝えられないのは
もしかしたら 人質を取ったり
だまし討ちのような
なにか卑怯な手段を 使ったのかもしれない
高天原の神様に 加えて上げるとか
国譲りではなく 神譲りとか
そのために 天まで届く 社を建造して
階段を作ったとか
必死こいて 祭り上げているのは
祟りを繰り返す 出雲族を鎮めるための
後から付け加えた 言い訳としか想えない
それだけ怨まれるということは
それ相応のことを しでかしたわけで
実際は 鉄が欲しくて
出雲国の支配から 退けさせ
出雲族を 服従させたんだと想う
でなければ
出雲大社の近くで見つかった 遺跡から
供養されることもなく 打ち捨てられた
たくさんの 傷ついた遺骨が
そのままみつかるはずがない
出雲の神は 祟りますから
古代史の研究者の この一言が
出雲の意味を 率直に表していて
出雲に 出雲大社に 漂う気は
たとえば 戦火の激しかった
沖縄とか グアムとか 硫黄島とか
明るいのにどこか
低い所で 陰鬱な気が流れている
かつてたくさんの血が流された 戦地の気と
よく似ているかもしれない
それだけ出雲には 古代に
一国が亡ぶほど 一族が亡ぼされるほどの
おびただしい血が流されて
それは歴史の暗部として
表舞台から もみ消す代わりに
宗教的な意味を 与えて すり替えて
祭り上げたんだと思う
あの古代神殿の巨大さは
それだけたくさんの想念が あの地にとどまっている証
10月は 神無月
全国の神様が 出雲に集まる この季節は
私のイメージの中で
縄文の 征服が行われたかもしれない
季節でもあって
ちょっと恐ろしいことを考えると
古代史に出てくる 天津神 国津神は
この地にやってきた 部族のことを意味していて
10月に 出雲大社に 全国から神々が集まるというのは
古代に この季節に 国中の部族が
出雲討伐のために
集められたのかもしれない
全国的に 神が不在となる中で
出雲地方の他に 諏訪大社だけ
神様がいる 神在月で
出雲族の酋長 大国主の息子の
建御名方神が 出雲から逃げて
降伏した諏訪の神 諏訪の一族は
出雲討伐が行われた 10月に
出雲大社に 出向くはずがないから
出雲大社の 宮司は
天皇の次に古い 代々受け継がれた家系で
国譲りをしたときに アマテラス側が
出雲を治めるために 派遣された家系だそうな
出雲大社を代々治めているのは
征服者の血筋で
彼らはそうして その地の怨恨を 怨霊を
ヤマトのために 何千年も 抑えている
国譲りをさせたものの 律令国家制定のために
祭っても祭りきれない 爆弾を
国造りの初めに 抱えてしまったのかもしれない
出雲大社の祭神が 縁結びの神なのも
戦だけでなく たくさんの女性たちが
襲われたのかもしれない
たくさんの女性たちが 奪われたのかもしれない
そんな嫌な妄想を してしまう
出雲大社に神が集まるのは、一般には縁結びの相談のためとされている
神無月が 10月じゃなかったら
秋じゃなかったら
嫌な妄想はしないのだけれど
征服者が 原住民を狩りにやって来る 季節と
国中の神々が集う 神無月の 出雲大社の伝承が
あまりにも符号してしまうから
縁結びの相談は
古代の部族が 出雲討伐に集まったとき
女性たちと 無理やり縁を結んだんじゃないか
その出来事を
後世 その季節に 神話的に
美しく伝えているだけじゃないか
祭るということは 怨霊となった魂を
鎮めることだから
神無月に 出雲大社のある 出雲地方で
全国から集まってくる 神々を迎える
神在祭が 各地で催されるのは
この時期に この地で
魂を祭らなければならない なにかの出来事が
古代にあったともいえる
神無月の 出雲の祭り 神迎祭は
国譲りを祝う 祭りなわけで
国譲りとはつまり 降伏宣言
この時期の出雲の祭りは
かつて出雲で繰り広げられた
仁義なき戦いを 記念するものなのかもしれない
神話の美談に流されていると
神無月の由来や 伝承の意味など
永遠にわからないけど
神々の神話で美化される 古代を
天下統一のための 生生しい戦国時代と
捉えれば
伝承や しきたりの由来が
なんとなく見えてくる
国営放送のくせに なかなか左寄りだけど
古代史を調べると必ず 詳しいのは神道系の人たちで
日本最古のラノベによって 古代を美化して語られるから
新年早々 グッジョブ
この放送が 遷宮の翌年の
2014年の 年明けに放送されたのは
遷宮が一つの 区切りだったかもしれなく
それは古代神道と 同じルーツを持つ
彼らにとっても 節目の行事で
それが無事終わった今
2014年は いよいよ 噂される
彼らの計画が 実行されるのかもしれない
自分はどこから来たのだろう
まさか 出雲の番組で
耐えられないほど 気分が悪くなるとは想わなかった
自分はもしかしたら
加害者側の魂かもしれない
出雲には全く 地縁がないから
それならそれで
苦しめられた魂が 癒されるなら
なにがあっても 私は構わない
こうして紐解くように 書いていくことが
供養になればいいのだけれど
神無月にまつわる諸説
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