2014年1月15日水曜日

キスだけは

セカチューのせいで   大きく脱線してしまった


書きたかったのは   中心が男性にズレたせいで


この世界の男女関係は   男女間のエネルギーは


歪に   ゆがめられているかもしれないということ


本当はもしかしたら


私たちはもっと   わかりあえるのかもしれない


アダムとイブが   裸のままだったのは


蛇にそそのかされて   リンゴを食べるまで


その時代までは   とても平和だった


二人の間に   隔てるものは   なにもなかった



男と女の間にある   深くて暗い   長い河は


蛇の囁きと   リンゴの生贄によって


あえて作られた





気を吸う女性は   女性が世界の中心にいたら


本当は   存在しない   奇形のようなもの


だって   女性が世界の中心にいたら


女性という器には


気を吸わなくても   吸引しなくても


自然とエネルギーが集まるように   できているから



それはまるで   引力ではなく   重力のように


ただそこにいるだけで   中心にいるだけで


自動的に   集まって来る存在


気を吸う女性   吸引型の女性は


吸引しなければ   引き寄せようとしなければ


集まって来ないから   


長い繰り返しの人生において   誕生した


ヴァンパイアのような   生き物






女性が中心だった時代は


女性が引き寄せる努力などしなくても


女性に自然と   力が集まって来た


だって女性自体が   生命を産み育む


エネルギーの塊なんだもの


自然は女性に味方する


地球はもともと   女性に力が集まるようにできていた


それを磁場で曲げたから   中心にへばりつく男性と


気を吸う女性が生まれた




自然界をみれば   メスに必死に求愛するのは


気を引くために   あらゆる努力をするのは


オスの方で


メスはメスというだけで   なにもしなくていい



美しく羽根を広げ   競い合うのは


オスの孔雀で


ライオンにたてがみがあるのも   オスの方


たいていの動物が   オスの方が華やかで


オシャレなスタイル



異性を引きつけるために   オスよりメスのほうが   


オシャレをするのは   人間だけ


自然界にはない   オスとメスの逆転した関係


結界によって狂わされた   人間の世界は


男女間の関係を   一番不自然に


曲げているのかもしれない





地球は女性に力を与える


女性を中心に   世界が誕生していたら


女性は与えることに   ただ専念していればよかった


力は自動的に   自然から集まってくるから


分け与え   共有し


それで気が枯れることも   失うこともなかった


だけど   結界がある世界では


逆の現象が起きる


自然の力が集まらない   人工的なエネルギーを好む


人の気を吸う女性に   引力が集まった


まるで貯金のように   気を吸って溜め込む女性に


眼力や   力が集まった


ダイソンのように   相手の命さえも


呑み込む化け物に   財運も健康運も   宿った


人を   相手を引きつける   引力という意味で


人の気を吸う女性に   敵うものはなく


気を吸う女性は   吸うことで   欲しい運を


自分に付け替えることもできるし


狙った相手に   自分の印を   入れ込むこともできる





私はある女性が


みんなで食事をしているときに


朝食は普段食べないから 


みんなが食べているのを見ていたから  


そう言って   一切手を付けずに


食事中ずっと   目をキラキラ輝かせながら


好きな人を   その人の目の前で


じっと見つめていたのを   覚えている


彼がいないときは   普通に食べていたから


好きな相手の前で   緊張して食べれなかったのか


大きな体をした彼女が   食欲旺盛だと想われたくなかったのか


そのときは   よくわからなかったけど


今想うと


本当はただ   食事している彼を   


じっと見つめていたかったのかも


食事をするわけでもなく   会話をするわけでもなく   


ただ熱い視線を送り続ける   彼女は


その場の空気を   気まずくしたから


私はいたたまれなくなって   席を外した


いい加減イライラして   席を立った彼を   


彼女がすかさず   追いかけていった後


彼は彼女の存在を   無視することができなくなっていた


あの時彼は   食事のために   開けた口から


彼女の印を   入れられたんだな


それはもう   消したくても消せない


痕跡となって


少しずつ彼は   彼女の想い通りに   動いていくようになった





それは彼だけじゃなくて


いたたまれなくなって   席を外した私も   きっと


無防備に   食事中に   印を入れられてたんだな


その後から   少しずつ   


なぜかイライラするようになって


少しずつ不安が   大きくなっていった




   

印は小さなものほど   大きく動かす


性行為をしなくても   死なないけれど


食べ物を食べなければ   死んでしまう


空腹を満たす行為は   当たり前すぎるからこそ


無防備で   性行為よりも   心理的な   


ガードができない


男をつかむには   胃袋からつかめ


これは   胃袋がしっかりしている   養分の男性ほど


食事によって   簡単に掴まれることを   意味していて


食べることが好きな人ほど   食事によって


快楽以上に   より深く   


印が入ってしまう




キスだけはダメ   


百戦錬磨の   遊女でも   


口から入るエネルギーは   それほど心を奪うもの   






大勢で食事をしているとき   その真ん中で


一人だけ   食事に手を付けずに


手を膝に置いて   食べない女性がいたら


想念体には   その人が   


みんなに食事を振る舞っている


子供の食事を見守っている


ママのように見えるよね


その集合体の   中心のように   映るよね


みんなが口から   ガンガン   エネルギーを補給しているときに


そこでただ一人   強い想いを発していたら


彼女の想い通り   みんな動いていくよね






セカチューのストーリーで


世界の中心   世界のヘソ


ウルルの岩の上に立った女は


病院という   集合無意識の巣で   ヒロインに引合され


ヒロインによって   縁が生まれ   


ヒロインのコードによって   縁を結び


石の上に招かれ


世界の中心になることができた


土に還った女を   石の下に封印し   


その石の上に立った   



ここに来て、世界の中心がどこにあるのか、わかった気がする



石の上に立つ女は


自分の力で   石の上に   上らない


自分の力で   中心に立つことはしない



魔女をみつけて   魔女の力で


王子と出会う 





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