2013年3月10日日曜日

秘かな楽しみ

娼婦は世界最古の職業


世界最古ということは


娼婦が生まれる前は


職業はなかったということ




みんなで作業をしたり   分担したりして


好きな人   得意な人が従事した  


サンカのような「 職能 」集団


金銭のやり取りが発生する   「 職業 」ではなかった





女性を娼婦に仕立てて   女性と繋がるために   お金を払わせる


そうしてお金のシステムは生まれ   お金を稼ぐために


みんなで手分けして   分担していた   作業は


好きなこと   得意なことをしていた   職能は


お金を生むための   職業に   変化して行ったのかもしれない


繋がっていたものが   プツプツと


切れ始めていった


繋いでいた手が   離れ始めたら


支配するのは   とても楽になる




世界最古の職業は   現在のお金のシステムを生み出した


職業の始まり


この世界を支える   遊女から力が抜けていくなら


お金のシステムを支えていた   基盤が崩れて


現行の経済のシステムが   力を失っていくのは


自然なこと





男女の繋がりたい想いに


金銭が発生するシステムを   組み込んだ


動物の自然な欲求   行為に   対価を要求した


それが原初に作られた   最も古い   あらゆる結界の雛型


世界を支える遊女は   自分たちが


お金のシステムを支えていることを知っている




自分の体が   子供を作るように


自分の体が   お金を作っている






ネットがお金のシステムに疑問を持たせる


崩壊のきっかけになる


ネットはあらゆる物を   無料にしてしまうから


本当は通信料を支払っているから   無料ではないんだけれども


通信システムにも   wifiが誕生して   感覚的には


ネットは限りなく   無料の世界に近くなっている


通信費は変わらないのに


得られる量は   増えていくばかりだから





お金を払わなきゃ手に入らなかった


手に入れにくかったもの


ニュース  情報  文章  映画  音楽  ゲーム 


コミュニケーション   快楽


そして   男女の出会い



どんどん無料で手に入れる方法が   生まれて行った


それはほとんど   なくても困らないものだけど


なくても困らないものほど   高い価値が付いていた


なくても困らないものから   お金の価値はなくなっていく






娼婦にお金を払わなくても   原初の時代のように


繋がりたい男女が   ネットで手軽に


お金を介さずに   後ろ指指されることもなく


繋がれる時代に戻った


娼婦の所に行く理由が   


性にお金を払う理由が   なくなっていく


だからお金が本当に必要だったのか


少しずつその幻想が   根幹から   崩れていくと


娯楽から始まった   幻想の崩壊は


やがて生活全般に   及んでいく


すでに生活に必要なものが   100円で手に入る時代


貧しい人も増えたけど   お金の価値も下がっている


100円で買えるとわかったものを   


二度とそれ以上の値段で買うことはない


今苦しいのは   食料品や不動産   住居が高いままだから


それでも昔は   食料品の価値は   もっと高かった


人口減が始まって   住宅の供給が超過すると


これから土地の価値   住居費も   下がるしかない


盗電の失態が暴露されて   高い光熱費に


疑問が生まれている


搾取している者がいなかったら


ヒエラルキーが崩れたら


本当はもっと   自由にエネルギーは手に入る


そんな風にみんなが想ったら


お金の価値は   あらゆる分野で   どんどん減って行く


まだ私たちは縛られているけど   実はどんどん進んで行っている




余暇にお金をかけなくなる


お金をかけない楽しみ方をみつける


自然と触れ合い   動物と触れ合うのに


お金はそんなにいらない


なのに   たくさんエネルギーが入って来る



そんな当たり前のこと   矛盾に   気づきはじめれば


歪んだ社会の仕組みは   その矛盾に


その重みに   耐えられなくなっていく







オリーブの木



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