2013年12月22日日曜日

金魚姫

ポニョの制作ドクメンタリーがあるというので
随分長いのを観てしまった・・・   (ー_ー:)
13時間・・・最後だけ観れなかった


最初の方でポニョの制作に入る前に
監督が地球儀に絵を描いて遊んでいるんだけど



吉祥寺のある地球儀



三鷹にあるアトリエや近所を地球儀に描いて
一つの世界を作っている


吉祥寺も描かなきゃ


なんかその言葉がシグナルのようにポンっと入れられて
ああこれは
夢殿を描いているんだなと想った

現実の街は想念の世界の転写

冒頭のこのシーンが全てを言い表しているよう



蜘蛛の巣の作り方  2chコピペ集
http://kokuyouseki.blogspot.com/2011/10/47.html




幼稚園を作る話が出ていた
連れてこられたのは
プロデューサーの縁故の保育士の女性
保育士にしては強そうな人
昔ヤンチャをしていたらしい

なぜかこのミューティングのときだけ
監督のメガネが黒いサングラスで
イタリアのマフィアとか
マフィアのドンとか
そんなコメントで溢れた


社員のためにスタジオに幼稚園を作るというのは
いわば寺や教会が幼稚園を作るようなもの

なぜ元DQNの保育士が園長候補なのか
この時だけ監督が黒宮崎になったのか
子供の想念を人質に取る計画の打ち合わせなのか
見張り役の園長にはDQNがふさわしい

構想を練るアトリエの隣に幼稚園があるのにはゾッとした



欲しい情報は自然と降りてくる
手元にやってくる
だからネットで検索してわかった気にならない方がいい
なんて監督はネット批判もしていた

ネットがこれまで場や血でしか伝わらなかった
特定の系譜に独占されていた情報が
ネットという想念システムによって
誰にでも平等に開放されているから

彼らしか知り得なかった情報が普通の人にもアクセスできるようになる
だからネットはアンゴルモア大王なの

ネットがなければ私なんて
ここまでいろいろなことを知ることなんて決してできなかった

いろんな書物は深い情報を提供してくれるけど
ネットはそれらから抽出した情報を
互いに繋げてくれる
そこで一つの世界観が出来上がる
ある集合意識の存在が見えてくる
その世界観――集合意識・無意識はこれまで
特定の系譜
444の系譜にしか見えなかったもの

数ある情報の裏にあるもの
彼らが知られたくないのは
彼らが情報を独占していたということ
その方法を知れば誰もが本当はアクセスできる

千と千尋にしてもポニョにしても
遊郭のコードが裏にあるのは
ネットがあるからわかったこと




「金魚姫」というコンセプトからポニョは生まれた
海に金魚なんかいないのにね


監督はイギリスの美術館で
ミレイのオフェーリアを見たときに
この映画のアイディアを想い付いている

オフェーリアは正気を失い
たくさんの花に囲まれて
小川で溺死していく娘を描いたもの


水の中で気を失い死に行く少女

私はこの絵を見て
伊豆大島のカッパ伝説を想いだしてしまった


伊豆海洋にゅ~す 15の3
http://kokuyouseki.blogspot.com/2013/10/575.html


カッパに引かれて池の中へ沈んで行った娘の話


監督は本当は金魚ではなくて蛙にしたかったそうだ
蛙の方が人間臭いから
でも女の子だから金魚にしたとか


水の中に棲む人に近い生き物
それが元のイメージなら
カッパも蛙に近い


水の中で息を引き取る娘のイメージは
古来から生贄のイメージを喚起するのかもしれない



海中でビンに頭を突っ込んで
ポニョは気を失って沖へ上がったところを
宗介に助けられる


監督はビンに頭を突っ込むポニョのイメージが
強くあったみたいで
それは

ポニョは自分で脱出したけれど
宗介に助けられた(ビンを割ってもらった)
その時ケガした血をポニョが舐めた(後に半漁人になる)
助けてくれた宗介好きーーーー!(オー○ズムみたい・・・)


というまあ遊女ポニョが下界に降りるきっかけとなる
ここで二人の繋がりが生まれる
性行為のような意味を持たせている

だからガラスの瓶に閉じ込められて救われる
閉じ込められたポニョを助けたときにケガをする
ケガをしてまで助けてくれた
その血を舐めてしまった

ただ海を放浪していたところを宗介に発見して助けてもらうのではなく
二人の出会いは水揚げにならないといけないから






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