2012年11月5日月曜日

亜麻色に輝く満月の夜

退院してから   毎晩のように夢を見ていて


目覚める直前に忘れてしまう   覚えてないものが多いけれど   


何かしら夢を見ていたことだけは確かで


しかも以前より   夢の印象は   強く残るようになっていた



なのに


満月の夜だけ   夢を見た覚えがない


毎日毎日   連日   レイトショーを立て続けに見ているのに


ぽっかり穴が空いたように


満月の晩だけ   夢が消えてしまった




満月の次の日


食欲がない


マクロビでいうと


満月の時期は   排出する時期


体の毒素排出や   女性の生理も


この時期に来ると   正常だと言われる


だけど   満月の時期は


体のエネルギーが   放出する時期だから


手術だったり   事故や怪我などには


適していない


出血が止まりにくく   痛みも強くなる


女性の生理周期も   満月の時期は


本当は   排卵の時期にした方が   いい気がする


出産もこの時期に多い


体が排出することを欲しているこの時期は


たくさん食べたりして   取り込むよりも


汗をかいたり   運動したり


体の欲するままにした方がいい






満月の日に見た夢が   消えてしまうのは


満月の日は   夢さえも放出されてしまうから


この時期   夢の世界を覗き見れるものは


多くの夢を見ることができるのかもしれない


けれど   夢を持っている人は


夢を生んでいる人は   夢を想い出している人は


それが   どこかへ行ってしまう時期


潜在意識という   巨大なフィ-ルドへ


それが飛んで行ってしまう



そしてまるで株式市場のように


夢という妄想が   誰かによって入札され  


そんな夢だけが   実現するとしたら


それはもう   誰かにとって


とても都合のいいもの






想い付いた   夢を護る   ある方法は


満月の日


海に潜ったり   水の中に入ったり


森に入ったりすること



なぜか満月の晩になると   森に呼ばれるのは


もしかしたら   木々が


夢を護ってくれているのかもしれないと


想うのだ



夢の世界の意識は


目覚めている時も   意識下で広がっている


その意識は   自分では気づかないけれど


自然や動物たちが   アクセスしたり


過去の記憶と混ざったり


まるで   海に浮かぶ   氷のように


潜在意識の海を


浮いたり沈んだりしている





この世界に結界が張れないのは


水の中と   土の中


樹木が守ってくれるのは


護る力があるのは


その根が   土の中深くに


張られていて   たくさんの水を   宿しているから


大地の   地層深くから


より巨大なネットワークで


自然を護りにつける




園芸や家庭菜園で


土を触ることは   水に触ることと同じくらい


人に作用するものがあって


園芸療法というものがあるぐらい


土に触ること   植物を育てることが


人の精神の安定に繋がるのは   土が安定感をもたらすものだと想っていたけど


本当はそれだけじゃなくて


水と同じように   そこには人の作為が及ばず


自然のままのエネルギーが   通っていて


だから   見えない世界と繋がりをもたらすことが


できるからだった





想えば去年   電気が走ったように   異変が起きたのは


次々と湧いてくる   インスピレーションを


受け取り出したのは


たくさんの植物を育てて   その植物たちが生命力に溢れる時期


花を咲かせる初夏


その世話に没頭してる時だった



土と水と植物と


そしてそこには   海で拾ってきた


たくさんの貝殻やサンゴを   水晶の小石を


植物のために   鉢の中に忍ばせ


麻縄で作った網の緑のカーテンを


吊るしていた




考えてみたらそれは   まるでストーンサークルのように


自然な受信装置を


知らずに作っていたのかもしれない




部屋の中も   触れる物着る物   全て麻で包み込み


たくさんの観葉植物と   ハーブやドライフラワー


趣味で集めた流木や枯れ木


大陸の原住民の民芸品や写真


数え上げたら   切りがない




もしかしたら   そういう一つ一つのことが


何かを手繰り寄せるかのように


全てコードとなって   いつの間にかコンセントを差し込んでいて


だから私に向かって   一気に


電流が流れて来たのかもしれない




海へ行く人   山へ行く人が   増えている


森ガール   山ガール


やっぱりいつも   女性のスタイルに現れて


既にファッションのようになっているけど


それはもう   全部


私たちの   深い意識が   


山へ海へ   還り始めているから





古代の人が   洞窟に住んだり


現在でも   エコロジー住宅として   そういう住居に注目が集まるのは


そこでは夢が   護られるからかもしれない


イタリアの力の源泉   想念の世界の支配は


水の都   ベネチアにあるのかもしれない



そんなことを   ふと想った






亜麻

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