2015年4月22日水曜日
お姉さんの歌 1
夢にまた 名草戸畔っぽい人が現れて
嬉しそうに
櫛名田姫と 天照大神が一つになれば
出雲と伊勢が一つになるの
古代の引き裂かれた女性たちが 一つになるの
そんなようなことを言っていた
そんな簡単に行くか?
出雲と伊勢って 式年遷宮でもう
一つになったよね?
と私は夢の中でも 夢から覚めてからも
ツッコミを入れてたんだけど
夢から覚めて ブルーのイメージだった
名草戸畔が
ずいぶん生々しい OLみたいだったことに気づいて
名草戸畔だったのか 自信がなくなってきた
でも相変わらず やさしいお姉さん風な
穏やかでゆったりとした 大人の女性で
本当に嬉しそうに ワクワクしていたのが
印象的だった
魂の年齢というのかな
名草戸畔は永遠の お姉さんのようだった
今想うと 昔は
よきお姉さんが たくさんいたな
あんなお姉さんになりたいと 小学生の頃
想っていたような気がする
だけど不況が長引いた後 格差が生まれて
いろんな競争が激しくなって
上も下も 誰もがガツガツしている感じ
勝ち組のセレブ女性は 胡散臭いし
それ以外は生活に追われて 余裕がないし
やさしいお姉さんは あまり見なくなった気がする
やさしいお姉さんになれなかったら
やさしいママにもなれないんだろうな
意外と名草戸畔のイメージって
あのバブル期頃にいた
太くて濃い眉毛 派手な化粧
長い黒髪をなびかせて かきあげて
原色の 色とりどりの服を着た
女性たちだったような気がする
でも中身が全然 違ったんだろうなw
恋人はサンタクロースのような
お姉さんが いつもいたような気がするのに
猫も杓子もAKBのような 優越感をくすぐる
女の子たちが持て囃されるのは
時代がお姉さんを 求めていないのかな
壇蜜とか ちょっと違うし
アッシー君とかメッシー君とか
女性に振り回される男性たちがいた
考えてみたら 日本の歴史上
稀に見る おかしな時代だったけど
そのおかげなのか あの時代は
歴史に残る 富に溢れた時代だった
あの時代に少しだけ 古代の縄文の女神たちは
現代の日本に降り立って
日本の経済を 潤したのかもしれない
明治大正とか 日本の経済がよかった時期は
女性が社会に組み込まれずに
大らかでいられた時代で
だからいつの時代でも
女性が富の源泉であることは 変わりない
それは男女の交わり 受精や出産と同じ構図
男性が注いで 男女が快感を得る
男性が注いで 女性が子供を産む
男性が女性に注いで 女性が富を生む
だから男性が女性に捧げた時代は
大きな悦びや 富が生まれるの
その逆は 戦国時代 武士の時代
戦争の時代
富の浪費
飢えが広まる
櫛名田姫は 古代出雲でスサノオの妻となった
八重垣の歌の人
この姫の名前を 最初聞いたときから
櫛灘姫でしょうと 私は想っていたんだけど
櫛は長い髪の毛を意味していて
きっとたくさんの コードを持っていて
灘は海の沖を意味している
私はこの姫はもともと 縄文の
海洋民族の出身ではないかと
想ったりもするんだけど
櫛のように田植えがされた 美しい水田
農耕の女神としての 櫛名田姫という名も
ありかなと想っている
縄文時代の縄文人は 狩猟採集 農耕
どれもやっていたから 人口が増えて
移動が多かったのよね
八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに
八重垣作る その八重垣を
スサノオが歌った 日本初の和歌は
私にはどうも 海の民の女性を
垣根の中の その中心に据え置いて
幽閉した
封印された原初の女性 そのイメージを歌にした
日本初の結界
まるでその記念のような 歌に聞こえる
ヤマタノオロチも 出雲族を襲った
その寝込みを襲った スサノオという
半島から来た 蛮族の仕業で
櫛灘姫と 天照大神に共通しているのは
ともに半島から来た スサノオの襲来を受けている
だから名草戸畔が私に
引き裂かれた古代の女性たち
櫛灘姫と 天照大御神が一つになる
そう嬉しそうに話したのは
この二人の女神がともに
スサノオによって封じ込められていて
日向の女神と 出雲の女神
この二人の女神の封印が
この島の 悲劇の始まりなのかもしれない
古代出雲は 母を亡くした孤児のようなもので
孤児院から 能力者が生まれる予言
霊能者が 孤児から出てくる予言は
失われた母系文化の
縄文の末裔たちを意味していて
彼らに能力が戻って行くことが
孤児や孤児院の話として描かれている?
過去の作品で 集落の大量虐殺や
そこで生き延びた孤児や
一カ所に集められた孤児たちのイメージが
繰り返し現れるのも
多分古代で そのような
母系社会の征服があったことを 指していて
母を奪われ 集められた孤児たち
それが恐らく 名草戸畔の紀伊半島や
出雲や 日向
古代の縄文社会に起きた
悲劇の一幕かもしれない
『姫神の来歴』では
スサノオの集団に襲われた 日向の女王
天照大御神は
豊玉姫だった時代 わが子を玉依姫に預けて
捕えられるか 逃げ落ちたかして
姿を消した
バラバラにされた 名草戸畔や
泣く泣く我が子を手放した 天照大神
スサノオに囲われた 櫛灘姫
縄文の女神の封印が
縄文時代の終りを告げていて
その封印が解ければ 女の封印が解ければ
この島の息吹きが 復活するのかもしれない
だから夢の中で名草戸畔が嬉しそうに
他の二神のことを 話していたのかも
それが一体何を意味するのか よくわからないけど
それは多分 東征で奪われたエネルギーが
戻って来ること
逆のエネルギーが 力学が 働くということ
西日本の 失われた女神たちのエネルギーが
時の長さで 倍加されて
戻りエネルギーで 揺り戻されて
かつてない大きさで 国が消えるほどの力で
返って来るような気がする
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