2014年3月27日木曜日

Cascade

米国ワシントン州カスケード山脈麓で山津波


日本ではなくアメリカで起きてしまった山津波


カスケード山脈って・・・

cascade   「滝のように落ちる」「連続して次々に起こる」


いかにも崩壊しそうな名前。。。(汗



ワシントン山津波1


現場の斜面を見ていると
崩れ落ちたエリアは緑の森の中にあって
その一角が崩れたようにみえる
今の季節に北米で緑を残しているのは  
常緑樹の針葉樹林


ワシントン山津波2
川の水が美しい  水がきれいなところなのね



崩れ落ちてしまっているので
被害現場の植生はよくわからない
集落があったのかな

現場の右側には冬木になってる落葉樹林帯があるのがわかる
現場よりも奥の方は針葉樹林の森がある
遠景でみると落葉樹がところどころ広がっていて混在している

現場付近と山の上の方にまとまった針葉樹林帯がある

雪解け水によって大量の水が地下に流れ込み
大きく移動する時期
もともと地盤に強い負荷がかかるエリアで
これだけ大きな崩れ方をするのは断層レベルの問題だけど
こういう地表のちょっとした差が
運命を大きく分けることもある


基本的に樹の根の深さは樹の高さと同じだけあるし
枝を広げ葉を付けている樹冠と同じように
根も地下で地上と同じように根脈を伸ばしている
樹木は地上と地下で鏡のように対照的なのだ

地表の土壌が崩れるのを根を張って
カバーしているのは森の木々たちで
冬に落葉樹が葉を落として丸裸になっていても
地下ではしっかりと根脈を張っている


まるでドリルのように真っ直ぐ
地下深く杭のように食い込む針葉樹よりも
たくさんの葉をつけて横に広がる広葉樹の方が
土の中に広範囲にネットワークを張って
土に栄養を与えて崩れ落ちるのを防いでいる
地盤を守る力も強い


崖の上を開拓して集落を作ると
そこの土壌は育たない
地盤は一番脆くなる

地下水の侵入や移動でもともと地盤が弱い所だと
ずっと土壌が形成されない上に
家屋という重石をのせたままにしていることに


311の時に液状化が問題になったけど
液状化だけでなく高台を切り崩して造った
造成地の地滑りも起きていた
被害が小さいからあまり話題にならないのと
造成地はほとんど住宅の分譲地だから
あまり表沙汰にしたくないというデベロッパーの意向も働く・・・
実は液状化よりも深刻な問題をはらんでいる気がするのは
私だけだろうか



シアトルタイムスの画像の図解が面白い
現場は2006年に地滑りがあった場所で
今回も同じ地滑りのよう
土石流が川を越えて麓の集落まで流れ込んだ

離れていればいいというわけじゃないみたいね
静岡でも地滑りあったね
危険な場所からは去った方がいいと想う











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