森語り、水語り 5
鳥を見れば森の全てがわかるというものではありませんが、鳥を追っていくことが、その森が健全であるかどうかのひとつの目安となることは事実です。
森の生き物たちの食物連鎖を表すものの一つに、生態系ピラミッドがあります。このピラミッドは、土壌や土壌生物を底辺に、植物、植食動物、雑食動物、肉食動物のそれぞれの層がその上の層を支え、上の層にいくほどどんどん数が少なくなっていくのが特徴です。
ですから、見た目にはとても豊かな森でも、もしその森に野鳥が全くいないのであれば、その森には鳥を支える層が乏しいということにほかなりません。それは昆虫であったり、木の実であったり、鳥の餌になる層を支えるさらに下の層が欠けているということを意味します。つまりどこかのバランスがおかしいということなのです。
逆にどこかが偏りすぎ、一部の昆虫などが異常繁殖し、それを捕食する鳥が大量に集まってくるという状態もよくない。
やはり、本来その森にいるべき鳥が当たり前にいる状態こそが理想であり、そういう状態が保たれているかどうかを見極めることが、森の健全性を守る上ではとても大事なことなのです。
猛禽類(鳥)がトップに立つ
「野鳥は環境のバロメーター」と言われていますが、なぜキツネやクマなどの大型哺乳類ではなく、鳥がバロメーターとされるのでしょうか。
翼をもつ鳥の場合、環境の変化にものすごく敏感で、環境が悪化すればすぐに姿を消しますし、逆に良くなればすぐに戻ってきます。そういう意味で、哺乳類よりも鳥のほうが森の環境変化の影響が早く、そしてわかりやすく目に見えるため、バロメーターにふさわしいのです。
しかし、飛んできたもののその森の環境が悪化していれば、鳥たちはそこに居つくことなくスルーしてしまう。逆に環境が以前より改善していれば、これまで見ることのできなかった種類の鳥が見られるようになるかもしれないわけです。
このように移動性が強い鳥の特性を利用することで、私たち人間にはつかみにくい自然環境の変化を読み解くカギが得られるのです。
黒曜石と蝶の道
http://kokuyouseki.blogspot.jp/2013/02/366.html
大分の姫島には
アサギマダラが渡ってくる
たくさんの黒蝶がやって来るこの島の周辺は
昔から芸予地震が起こる場所
源平合戦もあった場所
海の民 海賊たちもいただろうから
たくさんの魂が漂ってるのかもしれないと考えてみるオカルト
「サントリー天然水の森」の位置は、猛禽類の渡りのルートに近い
サントリーは森林保護に熱心な会社
三鳥はヤタガラス?
猛禽類のルートに拠点を置く会社は
生態系の頂点に立つ猛禽類を自称しているのかも
「天然水の森」は西日本にしかない
森語り、水語り 4
かつて田んぼは五穀だけではなく、ドジョウやフナなどのタンパク源を得る場所でもあったため、わざわざ生き物が住みやすい環境に作られていました。
しかし、戦後、食糧の供給体制が変わると、タンパク質はその他の手段で得るようになり、田んぼは米だけを作る場所へと変わっていきました。
用水路と排水路を分離し、水は必要な時だけ入れ、いらない時はきれいに抜く──。そんな米だけに適した環境となった現代の田んぼは、まさに「米を作る工場」のようなもの。用排水の分離は、田んぼの生き物にとっては致命的ですし、現代の水路は水の流れが速すぎて、生き物が留まれない環境になっています。いまや田んぼは多様な生き物が生息しづらい場所になってしまったのです。
戦後日本の森が貧しくなったのと
田んぼが増えて行ったのは平行している
田んぼが工業化されるにつれ
日本の森 里山は見捨てられ
森林は荒廃していった
田んぼが多い地域は貧しくなっている
そんな直感は間違いじゃなかった
戦後に工業化された田んぼは 動物たちや生き物が住めない
死の土地になっている
土地がどんどん痩せていくよね
お米も美味しくなくなるよね
それを農薬とかで補っているんだろうか?
保水力も落ちるよね
川へと一気に流れだすから洪水が起こりやすくなってるのね
結界によって守られた戦後70年の間に
結界の力に頼り過ぎて
国土はどんどん脆弱になっている
森語り、水語り 3
熊本は全国有数の水の都です。
しかも人口約73万人の熊本市内の水道水源は100パーセント地下水、周辺の10市町村を含めた熊本地域の約100万人が同じ地下水を飲んでいる。これだけの大都市・人口で上水道を地下水で賄っているところは、日本では他にありません。
約27万年から9万年前にかけて、阿蘇の山は4度にわたる大火砕流が発生し、その間におきた溶岩の噴出、河川による土砂の堆積などによって、阿蘇火砕流堆積物や砥川(とがわ)溶岩、砂礫層などを代表とする、高い透水性をもつ地層を形成しました。
通常、地下水が堆積物などの中を流れるスピードは速くても1日に1m弱。それがこの砥川溶岩では、速い場合1日80m、平均で40~50mにもなる。このスピードは異常ともいえる速さで、地下水を研究している他の方々には驚かれるばかりです。
農業の観点から見れば不利な“ザル田”や、阿蘇山を背景とした全国有数の多雨地帯が、この熊本の地下水の土台となっているのです。
・・・この想定外の数字には、専門家の先生方も驚いたようです。ある先生には「一日に10センチも水が浸みこむ田んぼは、もはや田んぼじゃない!」と言われたほど。このような阿蘇の特異な地質と気象条件によって豊富な地下水が存在している、というのが長年観測したうえで私が出したひとつの結論です。
熊本の大洪水はこの地域独特の事情があったのね
地下水の流れる速さが異常に速い
まるでベルトコンベア
阿蘇山って熊本だから
九州の西寄りにあるとずっと想ってたんだけど
九州の心臓部にあるのね
地下水の状況を調べるには、湧水を調べるのが一番です。地下水の水位が上がって、その圧力で地上に溢れてくるのが湧水ですから、その量を調べれば地下水の現状がある程度把握できる。まさに湧水は地下水の象徴といえるでしょう。
調査の結果、熊本地域には水を大量に浸みこませる地域がそう多くはないことがわかってきたのです。かつて海や湖の底だったときにできた不透水層の粘土層がそこここに点在して、地下への水の浸透を妨げているのです。
大量の地下水がなくなる地質なのに
地下へ水が溜めこまれていない
となると地下水はどこへ行っているのだろう?
温泉になったりマグマになったり?
富士山周辺で水が溢れたり
河口湖で湖の水が干上がったり
活火山周辺の地下水の動きは不思議なことばかり
活火山周囲の地下水はきっと
想像以上に流れが早い
地下水はたくさんあるけど
火山活動によって大量に消費されたりする
影響を受けやすいのかも
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