森語り、水語り 2
森林土壌に浸み込んだ雨水は、数年から数十年かけてゆっくりと大地の中を流れ、さまざまな地層をくぐりぬける間にろ過され、同時にミネラル分が付与されて、澄みきった地下水となります。基盤岩の種類や地形、雨量などによって、当然数値は異なりますが、日本の平均的な森の場合だと、そこに降った雨水のおよそ3割が地下水になると考えられています。
つまり、水源涵養にとって肝要なのは森の木々そのものばかりではなく、その下にある土だということ。豊かな土がなければ雨水が森に留まることはなく、あっという間に流れてしまい、地下水は育まれません。森の木々は土をがっちりと掴まえ、守り育むことで、水源涵養に貢献しているのです。
健全な森ほど 土がしっかりしているから
水が浄化され 保水力も高い
保水力が高いということは
洪水や地滑りを防ぐ防水機能も高いということ
その大切な森林土壌が危険にさらされています。その原因のひとつが増えすぎてしまった鹿です。
鹿はとても愛らしい動物ではありますが、その旺盛な食欲は森林にとって大きな脅威ともなりえます。この山の地質は花崗岩であり、地表近くに花崗岩が風化した“マサ土”という砂状の土をベースにした土壌が広がっているため、崩れやすい特徴を持っています。
そういう条件の場所で、鹿が地表の植物を食い荒らしてしまうと、草が再生する間もなく雨風などで表層の土が流亡しやすくなり、やがては大きな土砂崩壊に繋がってしまう恐れがあるのです。
鹿はもっと食べられてもいいんじゃないの
森の中に人が入らなくなったから
森から人が出て行ったから
森の中は荒れ放題
一見鹿の害によって森が荒らされているようにみえるけど
本当は人間が健全な森を山から奪っているから
動物たちを追いやっている
こうした土の流失は、日本の森林だけで起きている現象ではありません。実は地球規模で、土の流出は進んでいます。
森林だけではなく耕地に目を向けてみると、世界中で年間254億t、アメリカだけでも17億tもの土壌が耕地から流出していると推計されています。
作物の種類によって土壌の浸食の割合は違いますが、トウモロコシの場合、牧草の100倍以上の勢いで土壌浸食が進んでしまうことがわかっています。つまり、トウモロコシの生産には多くの土の損失が伴います。このことは、食糧の70%以上をアメリカに依存している日本にとって、決して対岸の火事ではないはずです。
北アメリカでは、厚さ1㎝の土壌を生成するために500年の歳月が必要だと言われています。にもかかわらず、土壌生成の何十倍もの早さで土壌浸食が進行しているのが現状なのです。
・・・ (ー_ー;)
アメリカはきっと砂漠化が進んでいる
インドと中国の土壌流出がすごい
中国の大気汚染は 土壌がなくなって
土壌の微生物がいなくなっているせいかもしれない
微生物がいなければ汚染物質は分解されない
細菌は土壌の表層の有機物層にいるものだから
土壌に栄養がないと微生物もいない
微生物がいないと土壌に栄養はない
1984年ってデータが古い 30年前のデータ
今はもっと進んでいるでしょう
ブラジルにトウモロコシ作らせるために
アマゾンがどんどん減っている
放射脳な私は科学的なことはよくわからないけど
森が多く土壌がたっぷりな日本の国土は
もしかしたら放射能を分解する力が高いかも?
大陸からの飛来物質とかホント止めてほしいけど
この島の森の力は頑張ってくれるかも
原爆が落とされたヒロシマだって当時は
100年は草木が生えないと言われてた
あれがアメリカや中国だったら
本当にそうなってたかもしれない
そうならなかったのは日本の国土のおかげ
微生物君たちの頑張りのせいかもしれない
チェルノブイリとかフクシマとか
原発事故の被害の影響は
その地域のもともとの底力
自然環境によって大きく違ってくる気がする
だから放射能の数値だけでは影響は測れない
微生物君たちがたくさんいて本気出せる環境
水分が多くて土壌の質がよくて
空気がきれいなところは
放射能の影響も少ないのでは・・・と期待したり
湿度が高い日本はチェルノよりも微生物環境はいいはず
他の国に放射能をばら撒きながら
他の国よりも分解能力が高いと想う・・・ <(_ _)>
とりあえず水と空気がきれいな所に暮らしていれば
大丈夫な気がした
だから日本人は楽天的なのかな
私はあんまりきれいな所に居ない・・・
ああ 森のそばで暮らしたい
今後世界が核の汚染や大気汚染にまみれるとしても
微生物環境が良い所 土壌がよい所は
被害が少ないと想う
日本に外国人が大挙してやってくるのも
経済的な理由だけじゃない
「文明人は地球の表面をわたって進み、その足跡に荒野を残していった」。
これはアメリカの生物学者ヴァーノン・ギル・カーターとトム・デールの共著「土と文明」の中の一文です。文明人は長年にわたり、自らを支えてくれる大地を食い荒らし、肥沃な土地を荒野に変えては捨て、また新たな土地を食い荒らす──ということを繰りかえしてきました。
古代文明が栄えていた土地が荒れ果てているのは、人間によって土が使い果たされてきたことにほかなりません。
しかも土を使い果たすスピードは現代に近づくほど、どんどん加速しています。人類がそのような大地の使い方をしているようでは、早晩、人類の生存を担う地球生態系の崩壊へ突き進むことになるでしょう。なぜなら、土の破壊は地球の物質生産の破壊と同義語なのですから。
森だけでなく土もヤバかった
古代文明の発祥の地
中近東とか砂だらけだもんね
細菌のほとんどは落ち葉の間に住んでいて土の中では3センチぐらいの間にしかいない 乾いた土地には自浄作用がない
では、そもそも土壌とはいったい何なのでしょうか。
・・・実は土壌がどのようなものであり、どう形成されるかは未解明で、学会などでも議論されています。
その組成は砂や粘土といった無機質粒子、植物の葉や茎、根などの植物遺体、腐植などの多様な有機物、そして細菌や放線菌、糸状菌などの微生物、昆虫やミミズなどの微小生物、さらに水や空気といったものです。
土壌の起源は古く、陸上植物が出現した4億1千万年前の古生代・シルル紀まで遡ります。海から植物が上陸したとき、植物と共生する微生物も一緒に陸に上がってきました。
植物と共生したカビの一種である原始的な菌根菌(きんこんきん)の菌糸は、わずかな水やリン・窒素などの栄養分を植物のために集め、当時の岩石しかなかった過酷な環境下にあった植物生育に大きく寄与し、土の形成が始まったのです。土の有機物が分解する時に発生するCO2は、水に溶けて弱酸性の炭酸水となり、岩石を少しずつ溶かしてミネラルを供給する機能を持ちます。
人類の食糧生産には最低18㎝、理想を言えば30㎝の厚さの土が必要ですが、前述のように1㎝の土を生成するにも、数百年という気の遠くなるような時間がかかります。ですから、ひとたび土がなくなってしまえば取り返しのつかない状況になることを、私たち人類は決して忘れてはならないのです。
また、土は私たちに生きる糧(かて)を与えてくれるだけではありません。土は炭素循環の要でもあり、地球上に生息する全ての生物の生命の鍵を握っています。
植物は大気中から取り込んだ二酸化炭素を炭素化合物として自らの内部に留めています。その植物が枯れて大地に戻ったときに、固定されていた炭素を炭酸ガス(CO2)として大気に放出してくれるのが微生物=分解者です。
二酸化炭素が増えすぎて~温暖化が~って
土の問題かもしれない?
大気中のCO2を取り組む森や植物が減って行っている
森や植物が減少すると土壌が枯れる
土壌が枯れているから植物が育たない 砂漠化する
その結果現代のCO2増加?
人類は昔から、こうした微生物の力を利用してきました。ペニシリンなどの抗生物質や酒、味噌、醤油といった発酵食品も、微生物の恩恵なくしてはありえません。さらに最近注目を集めているのは、自然界に存在する微生物の中から、人類にとって有用な遺伝子がたくさん見つかっているということです。
ただし、土壌中の微生物は培養が難しく、特に森林土壌はいまだ未知の研究領域といえます。森林土壌にどのような微生物がいるのか、どのような微生物群集構造をしているのかを解析しようにも、分類上どの所属なのか同定されていないものばかりなのです。
森林土壌は微生物の宝庫、大切に守っていかなくてはならぬ、まさに宝の山なのです。
新たなテクノロジーの予感
森にはヒントがいっぱい
0 コメント:
コメントを投稿