2014年3月22日土曜日
森と土のお話 5
日本の人工林の割合
日本の各地の人工林の割合を見ると、四国がいちばん割合が高いが、人工林の面積としては、北海道が一番だね。
スギ・ヒノキ林に関するデータ
スギ、ヒノキは、我が国を代表する主要な造林樹種であり、形質に優れ加工しやすいこと、成長が早いことなどから、古くは奈良時代から広く利用されています。
我が国の国土面積( 3,779万ヘクタール)の約7割を森林面積(2,508万ヘクタール)が占めており、そのうち、人工林面積は、1,029万ヘクタールで、森林面積の約4割となっています。
リンク先に都道府県別の詳しいデータがあります
人工林=木材生産用の植林
木の田んぼみたいなもの
人工林と天然林
計算してみると「その他」「人工林」で全体の6割を占める 日本の国土で動物たちが住めるのは4割程度 この島の半分以上は動物たちが住めない土地になっている
ちなみに人工林のその他13%の内訳は
カラマツ、アカマツ、クロマツ、エゾマツ、トドマツのようです
全部マツじゃないの・・・
人工林のほとんどが建築資材に適した
成長の速い針葉樹林
つまり
開墾して工業化した田んぼで
生物が住めない死の土地にしただけでなく
森の中も田んぼ化して
生き物や植物を追い出している
人工林のことを緑の砂漠というらしい
緑の砂漠とは、樹木はあるものの、下層植生の生えていない状態である。
まず、樹木が幼いうちは下草を刈るなどして、太陽光や養分をめぐる下層植生との競争を人為的に避ける方針がとられ、下層植生は刈り取られてしまい樹木は過密な状態のまま成長する。・・・密に広がった樹冠によって太陽光は遮られ、下層植生は枯れ果てて土がむき出しになった状態になってしまう(一応時間が立てば再生はする)。因みに木材として育てる為には枝打ちをして余分な枝は切り落とさねばならず、それを行う為にも地面が露出していないと不便な為といった理由ででも下草刈りが行われる為に、土がむき出しの状態になる期間が人為的に増えてしまっている。
日本は緑がたくさんあって~♪
と想ってたら実は砂漠化していたという
それも人為的に
2006年現在、日本の人工林の8割が未整備状態であるとされており、公益的機能の低下に伴う土砂災害や森林の荒廃の危険性は年々高まってきている。廃村や限界集落周辺の森林、大規模河川や都市を流れる河川の上流に位置する森林などは、整備の重要性が特に高いとされている。
地滑りや土砂崩れって実は人災なのかもね
砂漠というと 水をたっぷり含みそうな気がするけど
さらさらな土は水を貯えて留められない
河川が氾濫して洪水が起こると
川の水は砂漠の砂のような 黄土色をしているでしょう?
あれは土が水を吸収できなくて
水と一緒に流れてくるから
人工林は1,000万ha、 ほとんどが針葉樹林
人工林の多くは、植栽後30年から50年を経過し、収穫期を迎えています。
刈り取らないと危険な時期に入っているのでは?
樹木界も少子高齢化らしい
このまま行くと・・・倒木してはげ山に?
台風や大雨に耐えられる?
どうなるんだろう
日本の森林の樹種
日本の森の2割以上がスギという恐ろしいデータ
そりゃあ花粉症になるわけです
森林の5割が天然林だとしても
人工林の半分近くが単一種のスギなので
スギとヒノキだけで3割以上
この内空気や水の浄化作用が高い 落葉広葉樹は
コナラ(14)ブナ(5)カバノキ(3)カエデ(2)ハンノキ(1)シナノキ(1)
全体の26% 3割行かない
針葉樹林だけで51%
そのほとんどが緑の砂漠
人工林率 [ 2007年第一位 佐賀県 ]
人工林率1位は佐賀県で、太平洋岸の地域が上位に並んでいる。これは江戸時代の林業が原因のようだ。
江戸時代以前は天然林を伐採することが多かったが、17世紀頃から計画的な植林が始まり、尾鷲のヒノキや吉野のスギなど各地で特色のある森が作られてきた。太平洋岸は降水量が多くて木が育つのに向いている上、江戸や大坂への海運の便もいいことから植林が盛んに行われた。この名残が太平洋岸の人工林率の高さとなっているようだ。
拡大造林政策は江戸時代に始まっていたのね
戦後いきなり始まったわけじゃなかった
利根川荒川の付け替え事業といい
造林政策といい
江戸時代に国土をいじり始めた
江戸時代以後 明治大正昭和となって
戦後を迎えたけれど
戦後の政策って江戸時代の政策の焼き直しというか
拡大版というか
どうも江戸時代の支配者層の思考と
戦後の権力者層は似ているような気がする
多分民主主義になって見かけは変わっても
内部は大して変わっていないんじゃないか
というより
江戸時代の支配者層 尊王派が明治大正を通して
一見雲隠れしたようにみせて
戦後に復活しているような
攘夷派によって打ち立てられた明治政府や軍隊を一掃したくて
天皇は開戦したという説も
このとき過酷な僻地に送られたのは
主に東日本に住む原住民系の人たちだった
戦後の裁判にかけられたのも
軍の上層部に登りつめた地方出身者たち
実際戦前と戦後では日本人の顔が大分変った
(昔はもっと縄文系が多かった)
あの戦争はトップにとって都合の悪い勢力を一掃できる
この上ないチャンスだった
そういえば江戸末期
幕府は倒幕されたけど
幕府の重鎮には優秀な人が多くて 頭脳が集まっていたから
明治政府も結局その人たちの意見を聞きながら
国を作るしかなかったとか
優秀な人たちを重責から外したために
かなりもったいないことをしたとか
明治政府って外国資本の提供を受けて
地方の田舎侍が打ち立てた
ベンチャー企業みたいなものですからね
大企業病に陥っていたとはいえ
国を運営するノウハウは幕府側にあったのですよ
二百年蓄積されたデータとノウハウに敵うわけがない
その人たちの子孫が戦後しかるべき地位に返り咲いたとしても
不思議じゃないよね
雨の多い西日本や太平洋地域で
高齢化した人工林が土砂災害予備軍になっている
戦後田んぼの土壌は貧しくなり
とっくの昔に保水力は落ちているから
河川の氾濫を防げない
去年の福知山の水害
盆地に広大な田んぼが広がっているのに
お椀のように底に水を溜めて
排水されなかった
田んぼは水を吸収しなかった
盆地を囲む山々の森は
水を貯えきれずに
止めどもなく盆地へ流した
大陸でどんどん水源が失われているのは
川や湖が枯れて行くのは
上流に水を蓄える森がないから
森がなければ良質の土壌は形成されないし
きれいな水をたくさん蓄えることもできない
土の栄養が川から海へ流れだすから
海の生き物たちは陸を目指してやってくる
日本の周りでお魚がたくさん獲れるのも
太平洋のお魚がたくさん北上してくるのも
日本が美味しいプランクトンを海に注いでいるから
広大な田んぼがあっても 大きな森が広がっていても
そこでは静かに 砂漠化が進んでいて
守ってくれると想っているのは
人間だけで
動物たちは とうの昔に追いやられて
逃げ出しているのに
人間だけが 護られるはずもないのに
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