最近 目覚めが悪くて
目覚め時に 不安感が強くなったり
起きた後 どんよりと 疲れていて
日中は 気分よく 過ごしているのに
朝起きると 暗い気分が 襲ってくる
まるで 何かに 盗まれたように
眠っている時に 夢も 見なくて
目が覚める前の 眠りが浅い頃に
いくつか 見る程度だけども
それさえも 不安な光景ばかり
眠りに入る時は いつもワクワクしているから
忘れてしまうんだけど
ようやく 防御の呪文を唱えて 眠りに入った
夢で印をつけられない
夢を奪われない
今朝目が覚めたときは 気分爽快で
心が 晴れて
ようやく 明るい朝を 取り戻して
喜びに 満ちて
一日を 始める
夢を 奪われなければ
私たちの朝は
いつも 清々しい
以前にも 似たようなことがあって
最近また 起きたのは 一体なぜだろう
そういえば 二週間ほど前に 犬が夢に出てきた
ポメラニアンが天井に居て ベッドで寝ている私を
じっと見ている
しばらくすると 私めがけて 飛び降りてきて
襲ってきた
養分にされて いたのかな
最近 外を歩いていると
以前より 犬の散歩に 多く出会うのは
気のせいだろうか
そして 街を歩いた後 疲れが出るのは
街のせいかと 思っていたけれど
もしかしたら 犬と 何度も
遭遇しているせいだと思うのは
気のせいだろうか
犬に会ったとき 取り返しを念ずると
犬は 驚くほど 弱気になって
逃げるように 去っていく
それでも 街中に あちこちに
気がつくと 犬はいて
もともと 犬は 大好きだし
呪文ばかり唱えて 歩いているわけにも行かなくて
犬の多い街は 歩いていると
疲れてしまうのかもしれない
人間の 身近にいる動物は
人間の 想念を映した 鏡でしかない
動物自身には 罪はない
人間の 抑圧された 動物的本能を
現した
いや もしかしたら
人間の 封印された 領域を
人間と 一万年以上も 共にしている
動物が 体現しているのでは ないかと思う
犬は 飼い主に あくまでも
忠実で
飼い主以外は 敵になる
縄文時代から
人間と共にあった 犬は
人間の友であったから
もしかしたら 本当は
犬を 個人で 所有するのは
間違っているのかもしれない
個人が ペットとして
所有するから 飼い主以外が
敵となって
犬は 鎖につながれながら
飼い主のために
行動する
獲物を 取るわけにはいかないから
代わりに 気を吸って
主人の下に 持って行く
あくまでも 犬は どこまでも
主人に忠実で
それは 太古の昔から
犬の習性
見知らぬ人間と たくさんすれ違う
住宅地の 犬の散歩や
人込みに 連れて行かれる 犬のお出かけは
犬にとっては 狩猟のようなもの
それは 人間の社会の縮図で
人間が 社会の中で
お互いに 戦っているから
奪い合っているから
犬は 主人の 人間の気のとおり
忠実に
他人から 奪おうとする
人間の敵が
狩猟の対象が
集落の外にあって
互いに 争いも 略奪もなかった
縄文時代には
犬は きっと
人から 気を吸ったりは
しなかったかもしれない
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