桜にとっては番狂わせな
風と気温と地熱
急がせて咲かせられたつぼみたち
桜の表情が変わり出した
街路樹の桜から
霊力が消えている
桜の花が醸し出す くらくらするような
幽玄の世界
そんな妖しい力が 桜並木から
消えていた
公園の桜や 下町に植えられた木には
まだ人を誘う 妖しい力が宿っている
きっと桜の木の下にある
土地の由来 そこに住む人々の因縁を
物語っているんだろう
これまでわからなかった
土地の気 土地の因縁が
桜の木が伝えようとしているものが
わかり始めるのかもしれない
封印のために植えられた木と
景観のために植えられた木
その違いが みえた気がする
もうすぐ 土地に染みついた歴史が 因縁が
みえるようになるのかな
封印していたものが 表に現れ始めている
その土地に住む 征服者の末裔は その顔にその血が表れ
誰が何をしたのか して来たのか
やさしい顔の裏にある 魂の因縁が
染み出てくるかもしれない
オカルト脳には 見えるかも(笑
春は結界を 「 張る 」季節
花が咲くのは 「 柵 」を立てるため
木花サクヤヒメは 木花柵矢姫
木と花で柵を作り 囲った獲物に矢を射る
そんな恐ろしい女かも(笑
生き物たちの 生体エネルギーが一番高まる
恋の季節に張られた罠
地震の共振作用のように
大きくエネルギーが通っている地脈に 季節に
もう一つのエネルギー 振り子を振れば
音叉のように エネルギーは倍加して
地震が起こり
結界内のエネルギーは 増幅する
一番過ごしやすい季節に
浮かれて舞い上がるように
自然のエネルギーに対して もう一つの振り子が振られている
だからこの季節に 狂い出す人
気の病にかかる人が 増えて行く
桜が開花したのと同時に
自殺防止のキャンペーンが始まった
自殺者が久しぶりに減少したと にゅうすになったばかりなのに
なぜ声高に 「 自殺 」を叫ぶのかな
やるなやるなと言いながら 「 やれ 」と言っている
世界を維持するエネルギーが 枯れ始めているものね
自然のエネルギーが高まる季節に
故意に振られた振り子が響かせる 音叉は
人の精神に 狂った音を 奏でている
でもそれも もうすぐお仕舞だね
桜の顔が変わり始めたから
桜にかけられた呪いが 少しずつ消えて
自然な植物の姿に 戻り始めている
自殺者も減って 葬式が増えた
ピアノの線が切れ始めたように
狂った旋律は
鳴らなくなった
私たちは まるで透明なピアノ線が
縦横無尽に張られた世界で 生きている
みえない糸は 自然の音を遮断して
結界内で 音を響かせ 増幅する
ピアノの音色が 自然の中では響かないように
結界内だから 聞こえていた音
狂った旋律で 人の精神を操って
音を鳴らしていたのは 誰?
ぱつん ぱつん
ピアノ線が 切れて行く
音の鳴らないピアノは もうすぐ海に飲み込まれていく
壊れたピアノは もういらないから
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