カニバリズムについて書いた後
そういえば
フランスで 遭難した女性が
鳥に食べられる事件があった
ハゲタカが、フランスの山で転落死した52歳の女性の遺体を食べる
登山に来ていた52歳の女性が転落し、頭などを強く打って死亡したとみられるが、捜索・救助隊が現場に訪れたときには、女性の骨と洋服、靴が残っていただけだった。
救助に向かった国家憲兵部隊の少佐は 、「ヘリコプターから膨大な数のハゲタカが1箇所に集まっているのが見えたが、その時は何をしているのか分からなかった。ハゲタカは、女性を40-50分の間に食べてしまった」と伝えた。
読み直してみると
遺体を食べたとあるけど
そうなのかな
骨しか残っていなかったなら
生きながら食べられたかもしれないのに
人間が食べられる
クマに襲われたり 鳥に食べられたり
最近出てきているニュースは
カニバリズムの過去を伝える メッセージなのかもしれない
古代の魂が甦えりつつある今
憑依されやすい動物たちは
襲われて 食べられた
彼らの記憶を 彼らの代わりに
再現しているのかもしれない
調べてみると
ハゲタカは 弱った生き物や 死肉を食べるらしく
普通生きている人間を 襲うことはない
転落して 動けなくなった女性を
普通なら襲わない鳥でも
数にまかせて タカったとしたら
死を待つことなど しなかっただろう
アニメの見過ぎかな (ー_ー;)
人が人に食べられる
巨人に食べられる
強烈すぎるイメージが いつまでも残るのは
太古の昔 かつて経験したことなのかもしれない
パヤオ監督の 漫画で
シュナの旅 というのを子供の頃読んだとき
主人公が入った 建物の内部が
赤くて 柔らかい 触ると
どくん どくん
波打っている
そこは 生き物の体内だと 気づいたとき
大慌てで 外へ逃げるんだけど
私はそのときの恐怖を 今でも覚えている
自分のいる空間が 大きな 得体のしれない
生き物の体内だった
その恐怖は 言いようがない
子供の私にとっては 刺激が強すぎる
トラウマな 本だった
まったくこの監督の作品は
子供向けアニメのイメージとは 裏腹に
マンガは 粘菌が襲って来たり 巨神兵が溶けたり
グロいものが多くて
読むのにかなり勇気がいるのだ
ストーリーを調べてみると
神人や巨人 人買い 人狩りなど
気になる要素がいっぱい
遺伝子組み換え作物を 作り始めた
まるで 現代の世界を描いているよう
シュナの旅
そもそも、主人公シュナは旅人から見せられた「金色の種」(自分たちが植えている穀物より遙かに大きな収穫が期待できる)を求めて旅に出るのだが、その果てで、「神人」が人間を「緑色の巨人」に変化させ、「金色の穀物」を生産させている現実を目撃する。
「神人」が穀物生産に使っている人間は、「同じ人間である、人狩り」によって奴隷とされ、「同じ人間である、人買い」によって集められた人間たちだった。
チベット民話を元にして 現代や未来を描いているようで
あえて古代の 世界を映していると
考えて見たい
神人は 中央集権化のために
人を囲うために
稲作を発明し 伝搬した中東の民族
宇宙から来た 月のような円盤
人買いは 各地に散らばった 侵略者で
狩られた人間たちは 稲作の伝搬とともに
集められ 服従した
緑色の 奴隷たち
「人買い」は、人間を「神人」に提供するかわりに、脱穀済みの(種としての機能を失っている、つまり植えても成長しない)黄金の穀物を手に入れていたのだ。
「神人」の視点から見ると、「人買い」に、脱穀済みの黄金の穀物を提供するかわりに、人間を手に入れていたということになる。
両者は、その取引を繰り返していたのだ。
稲作は手段でしかない
奴らがほしいのは 奴隷
人間のエネルギーそのもの
人間に人間を狩らせ、その代わりに脱穀された黄金の穀物を提供する「神人」。これはまさに先進国の姿ではないか? 後進国に物を作らせ、その代わりに最先端の「兵器」や技術、科学、芸術、娯楽をちらつかせる。
お互いにお互いを狩り、それを「神人」に提供し、脱穀された黄金の穀物をもらう人類。これはまさに後進国の姿ではないか? 先進国に最先端の兵器や技術、科学、芸術、娯楽を握られ、いいように動かされる後進国の人々。
「 神人 」は
姿形を変えて ずっと君臨している
あるときは 王国だったり
あるときは グローバル企業だったり
奴隷を作るシステムの 頂点に 背後にいる者
巨人と カニバリズムのイメージが
この作品の中で 交差する
主人公が入った 建物の中は
神人の体内だった
神人は 人を食べて
人間を緑色の巨人に 奴隷に
変化させた
繰り返される カニバリズムと 巨人のイメージ
古代にいったい 何があった?
一般人のオーラは 緑色が多いらしい
パヤオ作品では
金色の麦 金色の野
稲作を 勝利や富の象徴として 描いていて
支配された世界を 批判しながら
支配を作り出す 源のイメージを
入れ込んでいる
千と千尋でもそうで
夢殿を描きながら 夢殿に誘い込んでいる
金色の野に 手招きしている
多分この人に限らず
想念の世界を描いている 二次元の創作は
基本 夢の構造 世界の構造を
ファンタジーのように 描きながら
その構造を 観る者の脳裏に 焼き付けている
まるでいくつもの世界を 焼き増しするかのように
そうやって世界は イメージは
受け継がれて
支えられている
シュナの旅 全テキスト
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