2012年8月30日木曜日

消えた大陸 3

話は戻るけど、下の2005年以降のM1以上の震源地では、きれいに九州を除いた静岡以西の西日本が空白となっている。フィリピン海プレートに裂け目があって、支えがないと言われているエリアだ。

2005年以降の震源地

空白エリアの海の方に南海トラフがあって、ここがユーラシアプレートの下にフィリピン海プレートが沈み込んでいく沈み込み帯となっていて、巨大地震を誘発する場所でもある。小さな地震が観測されないまま、大きな地震が起きる場所とされているのは、何だか力を溜め込んでいるように見えて空恐ろしい・・・。



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海底遺跡のある与論島がある琉球諸島は、ユーラシアプレート上にあって、でもすぐ側にフィリピン海プレートが沈み込む琉球海溝がある。ここら辺で遺跡や化石が海の中から見つかっているけれども、海溝の下に超太古の文明が飲み込まれていった可能性もあると考えてもいいのではないだろうか。例えば文明が衰退した原因はほかにあっても、その形跡が発見できないのは、この近辺のプレート移動の速さや、海溝の深さに依るものかもしれないと。

琉球諸島の西には沖縄トラフという海溝ほど深くはないけど沈んでいるエリアがある。このトラフは実は中央構造線地帯の構造と関わりがあるように思える。


沖縄トラフ
ユーラシアプレートの下にフィリピン海プレートが沈み込み、沈み込んだプレートが大陸棚の地底に溜まり、溜まった物質が冷えて更に地中深く落下する際に地表面を一緒に引き込んだ窪地が、東シナ海であると考えられている。沖縄トラフは、その中心的エリアであり、最も深い海域にあたる。琉球海溝がフィリピン海プレートの沈み込みで形成されたのとは、また異なるメカニズムによる地形である。

琉球諸島に連なる九州や四国などの太平洋の側も、前述のようにフィリピン海プレートに引きずられている。この側は、沖縄トラフの周辺に比べて地殻が厚いため、窪地でなくて正断層となり、長い中央構造線が形成されたものと考えられている。ただ、九州の付近における沖縄トラフと中央構造線との間の構造が、どのようになっているのか、未だ詳しく解明されていない。


まだ解明されていないので憶測レベルに過ぎないけれど、近畿エリアでフィリピン海プレートが裂けたり支えがなくなっている状態を考えると、ここら辺も沖縄トラフのように凹んでいるのだと想う。実際瀬戸内海はそうしてできたのかもしれない。近畿地方の形成は、フィリピン海プレートによって伊豆諸島が日本にドッキングしたように、フィリピン海プレートがユーラシアプレートに沈み込むときに削られた削り節が溜まって出来たものだとか(カリフォルニアエリアも同じ原理)。そうやって積もり積もって形成された陸地に、瀬戸内海のうような内海が出来たのは、沖縄トラフが出来た仕組みと同じで、下が沈んだのではないだろうか。九州にも有明海や八千代海などの内海があり、これらや瀬戸内海は、フィリピン海プレートに沿って沖縄トラフから北上するとちょうど延長線上に位置している。おっと、琵琶湖もその先にあった。つまりこのライン上の土地が低いのは、沖縄トラフと同じ原理で沈んだんじゃないかと。


象さんの横顔の形をしたフィリピン海プレート。その頭から鼻の上に日本列島が乗っかっていて、象さんのお耳の部分に世界一深いマリアナ海溝がある。まだまだ探りたいことはたくさんありそうだけど、取り敢えず一旦この辺で。

(;-_-) =3 モウツカレマシタ・・


参考資料:大陸移動とプレートテクトニクスについて語るスレ

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