2012年8月28日火曜日

消えた大陸 1

海洋底拡大説
中央海嶺で地球内部から物質が上昇し、新しく海底の岩盤を作るため、海底が中央海嶺の両側へ拡大するという学説。拡大する一方、海溝でその岩盤が沈みこみ、結果として大規模な物質循環が起こって大洋底が徐々に更新されているとするため、海洋更新説(かいようこうしんせつ)ともいう。

プレートテクトニクスの元となった説。中央海嶺というのは海底山脈で、それが活火山のように地球の内側から物質を吐き出しているので、山脈が両側に広がるように海底が拡大しているという。プレートテクトニクスでは、拡大しているのではなく、マントルの対流によって海嶺で生まれた岩盤は海溝へと沈み込んでいくので、それがプレート移動の力学となっている。

海嶺
【東太平洋海嶺(海膨)】 : 太平洋南極海嶺の続きでチリ沖のイースター島付近からカリフォルニア湾に繋がっている中央海嶺。ここで生まれた海洋底は誕生した約2億年後に日本海溝に沈む。


海洋底_age_1996
海洋底の生成された年代を示しており、赤いものほど若い。見にくいけれど、陸と海が反転している。


海嶺がある場所、上の図で赤いエリアの中心を走っている線は、プレート境界になります。

ちなみに、マントルの上昇はホットスポットと呼ばれ、海嶺生成とは直接関係ないことがわかっている。現在大西洋の中央海嶺にホットスポットがたくさんあって、大西洋を拡大させている。上の図で太平洋プレートの中央海嶺が大部分赤いけれども、だからと言って拡大しているわけではない。2億年後にはベルトコンベアーのように、日本海溝に沈むわけだ。


プルームテクトニクス


プレートの水平力学についてのプレートテクトニクスに対してマントル対流の上下運動を表した垂直力学についてプルームテクトニクスというのがあって、この二つの理論によって現在地球の地殻運動は説明されているらしい。だけど私のシンプルな頭では、そんなうまいこと説明できるんだろうかとどうしてもオカルト方向に持っていきたい誘惑に駆られるwここまでで大学の地学レベルのことをやっていたようで、久しぶりに使った頭に知恵熱が・・・


そしてホットスポットがある場所。

hotspot.png

上の赤いラインは、発散型境界といって、新しい岩盤を作り出す海嶺が出来る場所です。   
青いラインは、収束型境界といって、プレートが沈み込む海溝が出来る場所です。
斜線のエリアは、プレート境界が曖昧であるとされる所です。


ホットスポット
ホットスポットの地球科学上の意味は、マントル内部のプリュームテクトニクスが地表に顔を出したものであるほかに、プレート運動の証言者という意味がある。・・・それらのホットスポットの軌跡のある場所がプレートの動く方向と一致しているか検証したところ、ほぼ一致するという結果が得られたばかりか、太平洋プレート、ココスプレート、ナスカプレート、インドプレートの動きが他のプレートの動きよりも早いことまで判明した。

ホットスポットの発生は、大陸の移動には影響されないが、ホットスポットがプレート内部で多く発生することによって、大陸移動の契機になりうると考えられている。つまり、ホットスポットができるとプレートに放射状に3方向へ割れ目ができるが、そのようなホットスポットが多数あることによって割れ目同士がつながり、中央海嶺の成因になるということである。実際、現在の大西洋中央海嶺はホットスポットと重複している場所が多く確認されており、アフリカの大地溝帯もアフリカスーパープリュームの地表部分をなすホットスポットであり、巨大な割れ目となって大陸が分裂し、将来的に中央海嶺が形成されるだろうと考えられている。



私の知能レベルではここまでが限界っす・・・・。
ただ一つ気になって書いておきたかったのは、海洋底図の太平洋の日本寄りの所に大きな青いエリアがあること。
ここは太平洋プレートの西限で、フィリピン海プレートに隣接している。ここのエリアが青いというのは、ここの地底がとても古い年代に作られたことを表している。他に目立って見られるのは、北アメリカ大陸東側とアフリカ大陸の西側と東側である。北アメリカ大陸東とアフリカ大陸西側は、超大陸時代に地続きだった場所。原初の地形を留めているといえる。

プレートの動きが速いものとして、太平洋プレート、ココスプレート、ナスカプレート、インドプレートがある。海底プレートはどれも書いて海洋底図で赤いエリアで、新しい海嶺が生成されているのがわかる。つまりベルトコンベアの動きが速いという。インドプレートは、超大陸の時代に南から北へ上ってユーラシア大陸に衝突してくっついたぐらいだから、動きが速いのだろう。隣接するオーストラリアプレートと南極プレート境界の海嶺も広範囲で赤く、活動的なのがわかる。現在オーストラリアもかなり早いペースで北上しているらしく、フィリピンやインドネシアの地震は、オーストラリアプレートの北への圧迫が影響しているのかもしれない。

陸の世界では、インドやアラビア半島が北上してくっついてユーラシア大陸になったり、東日本がある北アメリカプレートと西日本のユーラシアプレートがくっついて日本列島が出来上がったり、フィリピン海プレート上の伊豆半島が北上して日本と合体したりして何事もなかったかのようにw一つの大陸、島を形成している。ならば、海底でも同じことが起きていた可能性もないのだろうか。


ハワイ―天皇海山群

中央の「くの字」に連なっているのは、ハワイー天皇海山群といって北のアリュージャン列島から南端のハワイまで連なる海山。くの字の上部分が天皇海山群で下がハワイ諸島に当たる。
ホットスポットであるハワイで生まれた海山がプレートの移動によって北へ動き、その後プレートが西へ動いたためにこのような形になったとされる。

不思議なのは、この海山群から日本までの海底エリアは海洋底の年代が最も古いエリアとして海洋底図では青く印されている。では、ハワイ―天皇海山群の形成はそれほど古い時代のものなのだろうか?一方で太平洋プレートは他のプレートよりも動きが速いことがわかっている。ベルトコンベアの動きが速いのに、最も古いエリアが、しかもかなり広範囲で存在している。どこか矛盾していないだろうか?

具体的な年代の計算から考えるのは私の頭では無理なので (^_-)
素人頭のイメージからみると、このハワイ―天皇海山群の右側に海溝のようなものが見える。


大きな地図で見る

これがもし古い時代の海溝の跡だとしたら、それとも海嶺の跡だとしたら、太平洋プレートの南米沖の活動による動きの活発化と、日本側に存在している古いエリアとが分断されていたことになり、太平洋プレートの両脇の性質の違いが説明されるような気がするのだが・・・。

「広がっていくベルトコンベアー」というイメージが掴み辛いので、誤解している部分も多いかもしれない。だけど日本側に近いこの青い部分が気になるんだよなあ~

どうしてもここら辺を古代大陸に結び付けたいんだろうなー私w

イースター島あたりは海底にどでかい活火山山脈があってホットスポットも近い。ここら辺が大昔に海底でも陸上でも大きな地形の変化に遭っていても不思議じゃないと想うんだが。モアイ像は何も言わずにじっとその流れを見つめていたのだろうか。


参考資料:
広島大学の地学講義
知恵袋

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