満月が近づくと 森の中に入りたくなる
森に還りたくなる
公園の 林の中を歩く
丸太が転がっている
足で突くと その側に
ケヤキの木が 登れそうな枝を広げている
丸太は踏み台だった
足を掛けて 木に登る
何年振りだろうか 木に登るのは
思う存分枝を広げることを許された
公園のケヤキは
大木になればなるほど 扇のように
根元近くから 太い枝を伸ばして
まるで 掌を広げたかのように
伸びているから
木に上れば
まるで 掌に包まれているかのよう
山野では ケヤキがこんなにも
枝を広げることは できるまい
時間をずらして
ネコちゃんに会いに行ったのに
申し合わせたかのように
オババにあってしまう
オババはいつも ネコたちの名前を
大声で呼びながら やってくる
何年もエサを上げていたら
呼ばなくても 待っているのは
わかるはずなのに
そして 茂みの中へ
ネコの名を呼びながら
引き連れていく
公園を歩いて しばらくして
私の上げたエサは どうしたのだろうと
なぜか気になって
もうオババはいないだろうと
��0分ほどして戻ってみたら
オババがトレイを持って
帰る姿が見えて
その後を
ネコちゃんが 必死に追いかけていた
私に気付いたオババは
珍しく 少しバツが悪そうな感じで
去っていき
ネコちゃんは あきらめて
茂みの中へ 消えていった
どうしてそんなことが起きるのだろう
お腹が一杯になったら
ネコは用をたす為か 自然とどこかへ消えてしまう
目の前にあるエサがなくなったら
もう用はないと言わんばかりにw
ごちそうさまも言わずに
その代わり 多くをねだることもせず
どこかへ行ってしまう
エサを上げた後に
人間を追いかけることなんて
ありえない
あのオババ ネコに一体何をした?
多分あのトレイには まだエサが残っていたんだろう
それを取り上げて 移動するから
ネコが後から付いてくるのだ
野生のネコは エサが貰える期待がなければ
人の後には付いてこない
全て憶測にしか過ぎないけれど
動物を 従わせるために
エサをやっているとしたら
エサを与え エサを奪うことで
動物の生存欲求を 翻弄して
そのエネルギーに 快感を感じていたら
やっていることは
動物虐待
それでも 彼女が現れると
彼女を追いかけて
エサを貰いに行く
まるで母に ミルクをねだるように
母のふりを したいのか?
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