2011年12月24日土曜日

『妖怪人間ベム』考 3

妖怪人間って、そういえば怨霊さんじゃないかと思った。不老不死。年を取らない。悪者に対しては妖怪の姿になって(見える)悪を懲らしめる。普通の人には恐ろしい姿をしていないし勇気づける正義の味方でもある。

血筋はこのドラマを見るのは辛いんじゃないんだろうか。この時期このドラマが姿を現すのってまるで取り返しのようだよね。アニメは差別用語となった放送禁止用語満載だから長らく放送は自粛されていたらしい。それが今回実写化されるとは。

私などはドラマを観ていて社会的に弱い立場に追いやられた者が苦し紛れに反撃したり罪を犯すのは、やっちゃえ!って思っちゃうから、むしろ妖怪人間たちの助けが邪魔にすら見えるんだけどwだから、厳密にいえば必ずしも原因を作った悪者を倒しているわけじゃないんだよね。人の心に生まれた悪意ってのがテーマ。

こういう妖怪が悪を成敗する、というのは現実の世界で難しいからというのもあるけど、怨霊信仰の一つでもあると思う。最終回で悲しい終わり方をするのはどこか見せしめのようだけれども、なんでも祟りだとか魔除けとか行って悪者にして追い払っている歴史をみれば、私たちがまさに同じことをしている写し絵でもある。

怨霊さんドラマがこの時期現れ、多くの視聴者の共感を得ているのはある意味その集合意識の目覚めを促すものでもある。映画化決定だね。

最終回が楽しみ・・・(#^.^#)







2005年(妖怪大戦争)と2007年(ゲゲゲ)と妖怪物の実写映画が作られていたみたいだ。とくにゲゲゲの「1000年の眠りから悪霊たちが目覚め始める~」というフレーズにはドキッとする。精霊や怨霊さんたちをおどろおどろしく描いているものは昔から苦手なので、こういう映画もそういう洗脳手段かもな~と思ったりする(¬_¬)
2001年の千と千尋といい、311で結界が崩れるまでのこの10年の間に実は盛んに洗脳活動が行われ、抵抗していたんだろうか。今やったら命取りだろうね。ウエンツが鬼太郎というのにかなり違和感があったけど、日本人の意識からすればハーフの彼は異形であるのは変わりないということか。それとも本当の敵はどちらだろうか。

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