2012年1月20日金曜日

猫の記憶

暗くなった公園を   早足で歩いていたら


遠くの暗闇から   猫が


にゃ~お   にゃ~お


立ち止まって   屈んでみると   


飛び込んできて


すり寄って来て   離れない


スリスリ   グルグル


子猫でもなく   丸々とした   トラ猫で


猫慣れしていない私を見つけて   追いかけてくるぐらいだから


よっぽどお腹が空いているのだろう


抱き上げて   歩き始めた



近所の緑歩道は   猫の溜まり場で


たくさんエサをやる人達がいる


その日は   エサを貰えなかったのか


大勢の猫が集まって


物欲しそうに   うろうろしてるから


私の好きな   刺身を買ってきて   上げたことがある


その情報が   伝わっているんだな



そういえば   二週間くらい前に


あかね色した   水色の大きな目をした


ロボットのような   不思議な猫に


エサを上げる夢をみたっけ


あかね色した   宇宙猫は


エサを食べると   どこかへ行ってしまった



抱っこしたら嫌がるかなと思ったけど


されるがままにしている


温かいから   満更でもないみたい


公園を出た所に   スーパーがあるから


その側で   待っていてもらうつもりだった


出口が近づくと


連れて行かれると思ったんだろう


シャーシャー言いだして   爪を立てるから


降ろして上げたら   私を振り返りながら


行ってしまった


ツナ缶を買って戻って   呼んでみても出てこない


缶詰を空けて   切り株の上に   エサを広げたら


暗闇から   姿を現した


食べてみるけど   周囲を気にしてる


そしてどこかへ   行ってしまった


きっと仲間を   呼びに行ったんだろう


私をマーキングしてくれたのか


もうちょっと遊びたかったな


野良ネコが   暗くなった公園で


見知らぬ人間にすり寄って


抱っこされても逃げずに


公園の中を   ずっと抱えて歩いていられるなんて


そんなことも   あるんだな


野良のくせに   現金なヤツだ


エネルギーがチャージされた   数日後の出来事



去年の夏に   頭と身体がビリビリしたとき


フラフラになって   新月の夜


コンビニ行った帰り道に


私を待っていたのも   黒猫だった


視線を感じて   ふと脇に目をやると


私の目の高さにある   フェンスの上で  


私をじっと見て   座っていた


目が合うと   しばらくして逃げてしまった


あんな細いフェンスの上に   ずっと居られるわけがない


私が気がつくように   すぐ側の   目の高さにあるフェンスを選んで


そこに居たのだ   


猫は何しに来たんだろう



泥棒猫というのは   猫はエサを上げても


盗んで行くから


犬は盗むことは   しないから



母も祖母も   猫が嫌いなのは


貧しくても   田舎では


家の敷地に入って来る   犬や猫に


食べ物を分けるのは   当たり前のことで


人間だって満足に食べることができない中


動物たちにエサをやっているのに


目を離したすきに


猫は   まな板の上の   刺身を盗っていく


犬はじっと   与えられるのを待ち


お腹が空いても   決して盗ることはしない


だから泥棒猫って   言われるんだよ



子供の時   家に子猫が迷い込んで


しばらく飼っていたことがある


母はあまり猫が好きじゃないから


そのせいで   居付かなかったのかもしれない


しばらくすると   いつの間にか   いなくなっていた


ご飯上げていたのにね



昔は見かけた   野良犬は


どれも痩せ細っていた


野良は毎日   エサにありつけるわけじゃないから


野良犬たちは   ガリガリで


毛並みも悪く   かわいそうだった


なのに   野良ネコは


毛並みもきれいで   痩せ細っていることもなくて


いつもどうにかして   エサにありついているようだった



猫はツンデレ



鳥にはベランダで   エサをやっていたけれど


猫にはやっていなかったな


猫はいつも   エサをやる人が居たからね


きっと主人を   選んでいるんだろう



昔賃貸で一人で住んでいた時  子猫がアパートの入口にやって来て


みゃあみゃあ鳴いて   エサを求めていたから


しばらくエサをやっていたけど


数日すると   消えてしまった


部屋にいれてあげたかったけど   できなくてごめんね



山を切り崩し   アスファルトで固め


動物たちの住処を   奪っておきながら


自分のペットしか   かわいがろうとしない


自分の子供も   ペットにする


野生の生き物との繋がりを   忘れるから


人間にある   野生がわからなくなる


生き物のことが   わからなくなる


だから子供のことがわからない   大人ばかりになる


松果体は   眠ったまま



いつから動物たちに   食べ物をやることを


忘れてしまったんだろうか



野生の動物たちに   もっと食べ物を





ノラ

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