2013年9月28日土曜日

お父さんこわいよ   

あまちゃんのドラマには   80年代のアイドルたちが


元ネタになってる


元アイドルで女優役の   薬師丸ひろ子


元ヤンキーでアイドル志望だった   キョンキョン


最近明菜ちゃんが   意味深なメッセージをしてたけど


ここに来て   80年代がフューチャーされて


それが高視聴率をマークするのは


まるで最後の   燃え尽きる前のあだ花のようであり


戦争犯罪人を晒して   公開処刑を行っているようでもあり


マイクから飛び出た銃弾で   プロデューサーは頭を打たれた




薬師丸ひろ子の   あの透明感のある歌声が


とても好きで   実は彼女は   ユーミンの大ファンみたいで


あの高音をキープする歌い方は


ユーミンの影響だったよう





子供の頃はとても怖くて観れなかった


Wの悲劇を   初めて観た(サスペンス映画だと想ってた)


血のりの付いたナイフを手に


殺してしまった!   と叫ぶアイドルの姿は


子供の私には   ホラー以外の何物でもなく


80年代のあのお祭り騒ぎの   一翼を担った   


角川映画のやり方が   好きじゃなかったから


興味もなかった



薬師丸ひろ子の映画なのに


三田佳子の美しさに   惚れ惚れしながら


女優の顔って   こうだよね~


キャラ顔の薬師丸ひろ子が


可愛そうなぐらいで


私にはこの映画が   三田佳子の


女優がどうやって生まれるのか


少女が   芝居のために女になって


全ての業を飲みこんで   女優になって行く


その姿を描いた映画に   想えた




昔はアイドルと   女優が


きちんと棲み分けされていて


それぞれの役割が   任されていた


同じ民族とは想えないほどw


顔もスタイルも   まったく違う




女優の顔は   遊女の顔で


アイドルの顔は   巫女の顔



女優は体で演技する


遊女と同じように   顔だけでなく体


背は少し高め


アイドルはマスコットのように


顔が強調されて   背は小さくなる



下手なアイドル   下手な女優というのは   


下手な巫女   下手な遊女と言ってるようなもの


エネルギーを乗せきれていない   


お人形として   器として   失格


本物ほど   時代を変え   流行を作り出す


力を持っている





明菜ちゃんは   歌だけじゃなくて   踊りがうまい


明菜ちゃんの踊りは   手足が滑らかに動いて


指先まで   エネルギーが   流れていて


まるで空間を編むように   体を動かすの


振り付けは   歌に合わせて   自然と体が動いたもの


そう言っていた


まるで巫女のような舞


鳥が空を舞っているよう


ダンスというより   踊りというより   舞





Wの悲劇が面白かったので


野生の証明を観た


この映画がまさか   私にとって


メッセージになるとは   想いもしなかった






いつものように華麗にネタバレします・・・




東北の   福島のとある集落で起きた虐殺事件


その時山中にこもっていた   レンジャーがいた


12人が殺され   たった一人生き残った少女が


薬師丸ひろ子



その後彼女には   予知能力が芽生えてしまう


地獄を見た生存者が   霊感に目覚めるのは


ショックによってではなくて


生存者に   死者のエネルギーが   


たくさん乗るからかもしれない


これは映画の中の   架空の話だけど


彼女のデビュー作であったこの設定は


薬師丸ひろ子に   その後アイドルとして


大きなエネルギーを集めさせたような気がする



この映画を今まで観ようとしなかったのは   


角川映画というせいもあるけど


ラストの自衛隊に追われるシーンで   


たった一人のレンジャーを仕留めるのに


あれだけ大量の戦車やヘリを使って   爆撃するのはおかしい   


現実離れし過ぎ


そんなレビューが多かったからで


好きでもない戦闘シーンで興ざめするくらいなら   


観ても仕方ないと想っていたから



この映画は   1978年に公開され


時代的なものもあるのか


自衛隊を敵に回した   想いっきり左翼的な   映画になっていて


逆に今こんな映画を取ったら   相当なバッシングだろうから


日本は今   想いっきり右翼化しているんだなと想った





自衛隊が   演習と称して


主人公たちを追い詰めていくシーンは


何も知らない人には   滑稽に   


無理があるように見えるけど


私は日航機の御巣鷹山事件を調べたときに   


自衛隊の闇を覗いてしまったから


内部犯行をもみ消すためなら  隊員ですらも   


自殺者扱いで   大量に消してしまうぐらいだから


消したい人物を演習に紛れ込ませて   


実戦さながら   追いつめても   


不思議に想わなかった


むしろ日々実戦に備えて   訓練している者たちにとって


実戦を実践できる機会は   大義名分は


この上なく   有難いもので


喉から手が出るほど欲しいもの


多分   本場のゲリラ戦を想定して


特殊部隊を鍛えるために   違反者や除隊者を


山や野に放して   実戦の訓練に使って


自殺扱いにしても   不思議じゃない


ゴルゴの世界が   全く嘘でもないように


自衛隊の特殊部隊の様子がよくわかるこの映画は


とっても面白かった


平和な時代だったからこそ 


御巣鷹山の事件が起きる前だったからこそ


こんな映画が撮れたはず


映画はこうやって   昔から


やがて起きる何かを   見せているのかもしれない




舞台は福島の   架空の町


街中を映したあるシーンで   息をのんだのは


先週見た夢のシーンと   そっくりな場面があったから





三叉路の町家


満月の夢
http://kokuyouseki.blogspot.com/2013/09/556.html



何気ない   特に意味のないシーンなんだけど


目の前を車が通るのも   同じシチュエーション


軽い予知夢のようなものかもしれない


でも   映画のワンシーンが


その数日前に夢の中で


とても大きな存在感を持って   現れたのはなぜだろう






お父さんこわいよ   何か来るよ   


大勢でお父さんを殺しに来るよ




映画のCMのキャッチコピー


心がぞわぞわする   


とても話題になったそうだ





集落の大虐殺の事件で   自衛隊のレンジャーの主人公が


まるで真犯人のようなストーリーだったのは


あれは   自衛隊=征服者のイメージを重ね合わせていて


大勢で殺しに来るよ


そのメッセージは


古代に   たくさんの征服者たちが襲ってきて   


たくさんのこの島の住民が殺された


この島の集落で起きた光景を   浮かび上がらせる


CMのセリフが   強烈なのは


その恐怖を   古い記憶に   訴えていて


舞台は東北で   薬師丸ひろ子は


まるで原住民の子供みたいに   濃い髪の毛とまつ毛に


黒い肌をしている


福島から   千葉の海に   親子で逃げようとする


千葉の海ではしゃぐ   少女の姿


叶えられなかったシーンが   エンディングに流れるのは


遠い昔に   千葉の海で


東北に追いやられる前まで


この島の子供たちが   楽しく暮らしていた


そんな記憶を   伝えているのかもしれない




少女を守る   正義の味方は


みな犠牲になってしまうのに


悲壮感が沸かないのは   爽快な気持ちで見終えたのは


巨大な権力に   一矢報いることができたから


愛のために   弱いものを守るために


戦うとき


人には大きな護りが   後ろについて


とても大きな愛に   包まれるから


後ろの護りが   味方につくほど


きっと早く生まれ変わることができる


だから悲しみよりも   どこか


晴々とした気持ちに   なったのかもしれない

1 コメント:

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今年の大晦日はBSのこの映画で年越しでした。昔何回か眺めてたことはあるけど(怖くて見れなく)、初めてちゃんと見れました。東北の村の描かれ方が、、、藁葺で、遺跡???と思ってしまった。当時はOKだったのでしょうか。今では撮れない映画でしょうね。主題歌がステキでした。私たち家族もここ10年諏訪に避暑だったのだけど、今年の夏は千葉の海でした。なんだかとりとめない話でスミマセン。
 

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