2014年11月22日土曜日

夢のお呪い



輪るピングドラム 第21話「僕たちが選ぶ運命のドア」 
しかし彼女は夢から醒めたように現実と向き合い始めた。それと同時に周りも見えてくるようになった。現実から逃避していた彼女は自分からその歩みを止めていたんですね。しかし彼女は再び自分の足で歩き始めた。要は自分の感じ方次第なんでしょう。
『運命の書き換え』なんて案外こんな簡単なものなのかもしれません。 

対して高倉兄弟は未だに夢から抜け出せずに大切な家族まで失ってしまいました。
もともとあのカラフルな家は彼らが陽鞠を悲しみから救うために作り変えた、いわばドールハウス。





最後はお決まりのタイムリープで
時間軸というか世界線みたいなものを変えてしまって
世界を再構築してしまう


でも再構築は完璧ではなくて
登場人物たちに薄らと再構築前の記憶や
痕跡が残っているのは『ドニー・ダーコ』と一緒

再構築した世界に兄弟たちは存在しないけれど
そのエネルギーを世界から削除することはできないから
違う家の幼い子供として生まれ変わっている



それにしても視聴当時私にはちんぷんかんぷんだったし
今も解説サイトをよんでようやく理解できたほどなのに
リンク先のアニオタさんたちはよくまあ
観ただけでこんなクリアに読解が出来るもんだと驚きました


多分情報やイメージを共有できる人たちほど
理解しやすいのかも


蚊帳の外の人間には全く意味がわかりませんよ。。。


きっといろんなアニメや作品を見ている内に
そこに繰り返し現れる共通のイメージを知り
読み込めるようになるんでしょうね

まるでアニメって血筋覚醒の教科書みたいだわ





輪るピングドラム 12TH STATION 僕たちを巡る輪
苹果がやたらカレーカレー言うから毒物カレー事件をほうふっとさせたり、当時世間が震撼してた記憶がよみがえります。



桃果と苹果
この姉妹は対になっている巫女なんだと想う
そして陽毬という太陽の陽の字がある女王様
まあ卑弥呼とかクレオパトラとか女王のイメージ

対して姉妹は果実
果物は仏壇の供え物の定番ですよ


ドールハウスにいる陽毬はお人形
鳥の帽子を被るって鳥頭
鳥使いのお人形

兄弟の命を吸収することで生存戦略を成功させる


時間移動者の桃果が救済という名の下犠牲になる
でもその犠牲が関わった人の人生に呪いをかけている
それがまたより大きな因果を生んでしまう
巻き込んでしまう


その因果を解消するために桃果のエネえルギーは
女王さまに乗り移る

女王様に死なれると因果が解消できないので
命を繋ぐために  生存戦略のために
兄弟の命が犠牲になる

それも親の因果が子に報い・・・なんだけど

だから1995年3月20日で生まれた因縁は
どこかでそれを解消する何かが生まれるということ
それが20年後の3月20日を目印にして
いろいろ見えない形で起きているのかもしれない


同じく時間移動者であるラスボスとの対決が
もう一つのこのアニメの軸にあって
ラスボスは夢殿――集合意識の管理者でもある
神官ということね

この神官は世界を破壊する「呪い」の権化で
サリン事件の真の首謀者でもある

つまりカルトを動かした寺の想念という意味で
やっぱり神官の立ち位置・・・




呪いもお呪いも一緒なように
呪いも夢も願望も  みんな一緒なのね


たとえば母親が自分の夢を子供に託せば
子供にとってはそれが呪いのように人生に降りかかるわけで

誰かの夢がどこかで呪いになってたりする

夢を持てばその夢に人生が注がれて
夢は簡単に人生を縛る呪いにもなる



ピンドラのテーマは
世界にかけられた「呪い」との戦いだとか


寺の息子のタ○リは虚無主義というか
夢を持つことにとことん否定的で
時間の概念に対して独特の考えを持っているらしい


夢が簡単に呪いになるリスクを宗教の人は知ってるのかな
一般人が夢の養分になってるだけで




まどまぎでは願望や夢が呪いに変換されるシステムを描いている

両方とも想念エネルギー
プラスかマイナスかの違い

天使と悪魔と同じ

表裏一体  両方あるから成り立つの
つまり片方がいなくなれば  もう片方もいなくなるはず


北極南極  プラスマイナスの二つの渦が惑星にあるように
エネルギーはプラスとマイナスの間をぐるぐるしているわけで

夢があるからこそ呪いも生まれる
呪いにかかっているからこそ夢や願望が生まれる・・・


世界を破壊しようとする神官の「呪い」は
世界平和を願う人々の「願い」から生まれているとしたら・・・?



世界が平和でありますようにって
よく道端で見かけるし  何十年もスローガンになってるけど
ちっとも世界は平和になっていないどころか
ロシアが侵攻を始める始末


世界が平和でありますようってね
一見よい言葉に見えるけれども
地球が平和でありますようにってことじゃないのよね

世界という枠を望む  呪符になっている
結界という囲いが平和でありますようにと願っている



桃果の日記は夢が実現する日記
桃果は「夢」の権化であり  神官は「呪い」の権化で
だから二人は戦う  魔法少女と魔女の戦いのように
ずっと戦い続ける



桃果の日記が燃えてしまってやっと苹果は夢から覚める
「運命の書き換え」が起こるのね

そして夢から抜け出せなかった高倉兄弟は
桃果が宿った  陽毬という夢の犠牲になる・・・
呪いにかかってしまう




夢や願望がないほど眼力が生まれる
夢破れて年を重ねるほどに眼力がつくように



でも人を結びつけるのも幻想の力
甘美な夢の力


宇宙は想念の粒が生む  夢から出来ている
だって宇宙こそが巨大な集合無意識なのだから

誰かが見る夢が宇宙を押し広げている
夢が生命を生んでいる



バリアで惑星が  地球が閉じられていると
エネルギーは二極化する
北極南極  プラスマイナス
二極化は対立したエネルギー


多分ね  宇宙の干渉がないとね  
天使と悪魔  天国と地獄  善と悪
二極化して対立しながら互いに引き合う
そんな世界を作ってしまう

すべてがその物理法則に沿ったシステムになる
組み込まれてしまう


地球という二極の渦を持つ惑星に住んでいる限り
宇宙が遠くなるほど  そのリスクが常にあるわけで
だからこそこれまでいくつもの文明が
いくつもの世界が  生まれては消えて行ったのかもしれない





タ○リの強さは夢を持たない所にあるような
夢を持たないからこそ夢が集まってくる
夢って養分が生むプラスのエネルギーだから


ヴァンパイアは夢を生む力がない
だから夢を生む人に張り付いて夢を吸う
現実を移動させる

想念の世界で吸っているのは生き血じゃない
夢を吸って呪いを与える
プラスをマイナスにする


夢や願望がないから眼力が生まれる
ヴァンパイアが獲物を見つける眼力はここにある
自分は取られるものを持たなければエネルギーは失われない  
他人の夢や願望というエネルギーを吸ってしまえば
それが自分のモノになるわけだから  眼力もありつつ欲しいものも手に入る
こんな美味しい話はない
ヴァンパイアが最強な理由  止められない理由

















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