2014年9月28日日曜日

残像のテロリスト




新月の日に   夢を見た


そんな不思議な夢でもない


ただ書いておいた方がいいと想うから


覚えている分だけ







私はどこかの古い職場に入った


まるで昔の図書館の司書室とか


古いビルの   事務所とか


そんなセピア色した   薄暗くて


地味な   職場



人もほとんどいない   


女の事務員と   他の男性の職員が


いるかいないか



書棚とか   物置のような部屋の隅に


放り出したように置いてある   灰色のデスク





私はこっそり   そこの職場の職員のフリして


その空いているデスクに座った


女の事務員は   私に気づいて


知らない人が来たから   おかしいと想ったみたいだけど


こちらを気にしながら   仕事を続けた





私は新しく来た派遣さんとか   


同じ職場だけど   外部の人間のような


そんな風に想われて   そんな扱いをされていた




私はコソコソと   デスクの中や


周囲にあった   会社の備品や


社員にだけ配られる   新人研修の資料だとか      


なにかプレミアムなものを


こっそりと盗んでいた






さすがに女性事務員が   異変に気づいた


私は職場を後にして   逃げ切った






お昼のランチに   町に出た


オープンテラスの前を横切ると


その事務員が同僚と   ランチを取っていた


私は   ヤバいと想って


慌てて逃げた






今度は実家の部屋に戻ろうと


階段を上がるんだけど


弟の部屋に今度は   その事務員たちが


友達のフリして   上り込んでいた


私はまた   ヤバ・・・   と想って


自分の部屋に逃げた






夢の中でずっと   悪事がばれて


逃げ回ってる


そんな夢








寝る前に私は   取り返しとか回収とか


そんなこと短い人生で   本当はやんない方が


賢いんだよね


怨んだりしない方が   よりいい運が回ってきたりする


そんなことを考えていた


だって人生はそんなことに時間を使えるほど


長くはないから






たとえば   人生は海外旅行のようなもので


旅先ではいろんな想いをする


楽しいこともあれば   貴重品をすられたりする


旅先で   いろんな人に会って


いろんなことが起きる


嫌な思いをしたとき   いちいちそれを怨んでいたら


せっかくの旅行が   台無しになってしまう


気持ちをリセットして   気分を変えて


せっかくの旅行の   残りの時間を楽しむ方が


いいに決まってる




人生もそれと同じ







それに嫌なことがあった後は   だいたいいいことが起きる


パチンコの確率と同じで


ずっと勝ち続けることも   負け続けることもない


人生もだいたい   そんな風にできていて


嫌な目にあう確率も   よいことが起きる確率も


運という意味では   変わらない


ずっと同じことが続いたりしない


いつか収束するように   できているなら


確率の収束を信じているだけで   十分








でもね 


それは私たちが   いかに自分の人生を生きていないかということ



だって   人生は   海外旅行じゃない



定められた環境の中で   想いを育んで


創造し   選択して生きていく


嫌なことがあったらといって   簡単に放り出すこともできない


なにも知らないまま   人生が始まっているのに


始まった瞬間から   死に向かっている






まるで目を瞑らせられたまま   手探りで歩いているようなもの


目を瞑って歩いていたら   転びやすいよね



   
世界がどんなものかわかって   目を開けて歩いている人に


いいようにされても   気がつかないよね








今ようやく   魂の封印   魂の遍歴が   


解かれようとしている


だからやっと   消された夢


失われた記憶を   取り戻すチャンスが来ている


敵がどこにいるのか   誰が敵だったのか


少しずつ見えてきた


今このチャンスを逃してしまえば


また同じ繰り返しの   人生を送ることになる


何も知らずに歩き始めて


失敗を重ねて   間違いに気づいたときに   


人生が終わる


そうやって人生を終えたのに


それさえも封印されて   また人生を始める


封印された記憶は   深い所で自分を


人生全体を動かしているのに 


また人生が過ぎ去るまで   


わからないまま







別にね   過去生の   具体的な記憶が


欲しいわけじゃないの


そんな記憶を   取り戻したいわけじゃないの




忘れたくなかった記憶は   私たちが


どんな風に   エネルギーを見て   


どんな風に   見えない世界と通じ合って   


どんな風に   情報を受け取っていたか


どんな風に   想念のエネルギーを読んで


どんな風に   想いを伝えて


どんな風に   応援してもらっていたか




その記憶さえあれば   それさえ知っていれば


それさえ忘れていなければ


どんな環境に生まれついても   どんな人生が始まっても


目を開けてまた   


自分で歩いていくことが出来るの




そして血筋たちが伝承しているのも


秘伝にしているのも


そういう記憶ばかりなの



だって情報の入手の仕方さえ知っていれば


他のことは知らなくても   覚えていなくても


新しい人生において


何も知らない者たちよりも   すぐに優位に立てるからね





そして想うに   そんな記憶は   本当は


生まれ変わったからといって


失われるものではないはずなのよね




見えない世界   想念のエネルギーと通じ合えないなら


そのやり方を知らないなら


私たちは   ロボットと変わりないから












私は夢の中で   自分が悪いことをしているのを


わかっていた


なのになぜ   そんなことをしているんだろう?




目が覚めて   考えてみたら


私はまるで   夢の中の


テロリストだった





職場の大事なものを盗んで


取り返しをしていた


私はまるでテロリストのように   なにかの復讐のために


思想のために


あえてそれを行っていたのは


多分それが   その集合体を崩す


きっかけになるのかもしれなかった






そういえば   あのくすんだ   地味な職場は


役所のようでもあった


役所に勤めたことはないから


よくわからなかったけど


きっと   お役所に繋がるような


集合体に   私は入り込んで


集合体を   バラバラにするために


何かを盗んだ


テロリストのような   気分だったのかも





ああそういえば   あの職場の雰囲気は


私の住むところの


市役所の中とも   少し似ていたかも



昔バイトをしてた   古本屋の書庫も想い出す







新月の日に   まるで種を仕込むように見た夢






寝る前に   ブラック企業に   腹が立ってたから


私は夢の中で   


テロ行為を   実行したのかもしれない






無敵の人たちは今   夢の世界で


まるでウイルスのように


夢を感染させている


















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