2014年3月2日日曜日

クラウドアトランティス 7 ナウシカア

第10話 古代UFO奇譚と竜宮伝説
 浦島太郎の話は、竜宮伝説の典型といってよいだろう。乙姫の国は海の彼方にある異世界であり常世の島だが、万葉集ではこれが海神の宮となっており、竜宮城につながって行く。
 竜宮とは海底にある楽園であり、仙境でもあり、理想郷でもあって、さらには「あの世」(死者の国)にも通じている。人間の生命を超えた世界なのである。しかも、竜神は天に昇るように、竜宮はまた天につながる場所でもある。
日本や中国をはじめ東洋の海神や竜宮は、このように海や海底だけではなく、天上、つまり宇宙を結んでいる。
 これはおそらく世界共通ではないだろうか。海の彼方や、海中にある楽園の伝説は世界中にあって、それらはすべて常世の島や異世界のようである。
 しかも、思いがけないことだが、古代ギリシアのプラトンが伝えるあのアトランティス、海神ポセイドンを奉じるアトランティス王国も、これに通じるのではないか、ということなのである。



 興味深いことに、『オデュッセウス』にはまた、アトランティスのモデルとも思えるような島の描写がある。
 それはパイエケス人という人々が住む島である。オデュッセウスが仙女カリュプソの島を出発して最初に着く島で、カリュプソの島からは一番近いようだ。
 筏に乗ったオデュッセウスは、カリュプソに教えられたとおりプレアデスやオリオンという星々の位置を確かめながら、アルクトス(大熊座)を常に左手に見て、つまり、西から東へと海を渡ってくる。
 こうやって海の上を18日間航海したところにパイエケス人の国がある。この国はスケリアと呼ばれている。
 オデュッセイウスはこの地に着くと、王の娘ナウシカアという少女に助けられる。



あ、ナウシカはやっぱりアトランティスの末裔で
風の谷はアトランティスの生き残りだったのね
あの監督はアトランティスの記憶を再生しているように想える



 このスケリアという国には、ポセイドンの立派な神殿がある。それだけではなく、スケリアの初代の王は、海神ポセイドンの息子であったという。ポセイドンが巨人族の王の娘に生ませた子だという。現在の王はその息子で、2代目である。つまり、この国の王統は、プラトンのアトランティスと同じポセイドンの血を引いているわけである。

この国にはアルキノオスという王がいるが、そのほかに12人の領主がおり、全部で13人で国土を治めているという。プラトンのアトランティスでは、10人の王統が支配したとされているが、このあたりもやはりどこか似ている。


イスラエルの失われた十氏族の伝承と被っている気がする
元ネタはこれかも?
アトランティスの伝説に似せているような



 また、プラトンのアトランティスを一番彷彿させるのは、王の領地のなかにあるとされる次のような果樹園の描写である。

 プラトンのアトランティスでは、「植物や果物、穀物などのあらゆる作物が、さんさんと照り輝く太陽のもとで、一年を通してかぎりなく豊かに実り」、「温水と冷水のふたつの泉があった」と述べられているが、まさにそれを思わせる記述である。


 プラトンのアトランティスは、本来、エジプトを起源にしている。プラトンより3世代ほど前のソロンが、エジプトのデルタ地方にあるサイスの神官から伝え聞いた話がもとになっているという。つまり、アトランティス伝説そのものは、エジプトに由来するというのだが、奇妙なことに、当のエジプトにはそのような話はまったく見当たらないのだ。
 エジプトの神話や民話には、アトランティスを思わせる国や島の話は全然出てこない。マネトのエジプト史にも、アトランティスは述べられていない。エジプトをくまなく現地取材したヘロドトスの話にも、アトランティスは登場しない。
 そればかりではなく、最古のメソポタミア文明を見ても、アトランティスを思わせる伝説はまったく見当たらなかった。何かおかしいのである。



 アイルランド(ケルト)の神話にも、非常によく似た話がある。雲に乗ってやってきた第4番目の種族が、5番目の種族との戦いに敗れ、海の彼方や地下に逃れ、常世の国を造り、目に見えない種族となったというのである。
 
 西海の果てにある不思議な島の伝説は、間違いなく太古から存在したとみてよいだろう。このような島の伝説は、現代のヨーロッパの大西洋岸にも残っている。フランスには、イル・ヴェルトゥという「緑の島」についての伝説がある。ボルトガルにはやはり、イリャ・ヴェルデという「緑の島」についての伝説がある。英国ウェールズには、死者の国アヴァロンの伝説がある。
 このような伝説は、すべてあのアトランティスを連想させると同時に、竜宮伝説にもつながっている。




アトランティスが海洋神ポセイドンの海の文明なのに対し
エジプト文明はやたら鳥が出てくる空の文明

魚の文明から鳥の文明へ
ここら辺で入れ替わったのかな?


神官にはアトランティス文明は秘密裡に伝承されながら
エジプト本国では全く異なる概念の文明が生まれたのはなぜだろう

まるで違う星からやって来た違う文明の様


エジプトのアメンホテップの顔が
火星の表面に刻まれている写真があったけど














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